本日は、モーニング・セッションとナイト・セッション、まとめてウェブ・レポートです。

朝の試合は十種競技の後半スタートからでしたが、こちらは日本選手の参加はなし。
続いて女子砲丸投予選
初日のレポートで、うっかり女子円盤投予選に出場した郡菜々佳(九州共立大)のリザルトを漏らしてしまいました。日本選手の出ない種目、という先入観があったせいですかね。申し訳ありません。
その郡選手、昨夜に続いて今朝のSPにも登場。結果は、円盤・砲丸ともに予選敗退です。
DTが通過ライン49m56に対して45m46の22位。(郡のPB=52m14)
SPが同14m65に惜しくも14m63で次点の13位。(PB=16m19)
どちらも、もともと入賞までは厳しかったかもしれませんが、ベストに遠く及ばない結果で残念でした。

続いて男子110mH予選(99.0㎝/7組3着+3)には古谷拓夢(早大)平松パプテンバ(日大)
6組の古谷はジュニア・ハードルとはいえ13秒40(+0.6)の大PBで1着。このタイムは予選全体でもベストです。
7組の平松も、ジュニアの持ち記録は不明ですが、13秒59(0.0)とまずまずのタイムで2着。ともに、夜の準決勝へと進みました。

女子400mH予選(5組4着+4)には、昨日400mで不発に終わった石塚晴子(東大阪大)が1組に登場。こちらの種目では金メダル候補の一角で、この組での持ちタイムトップでしたが、PBから2秒近く遅い58秒66で何とか3着。
後輩の村上瑞季(東大阪大敬愛)は3組で61秒78かかってしまい、7着で敗退です。

男子三段跳予選原田睦希(立命館大)は、16m16のPBでは厳しい戦いが予想されましたが、結局15m70の17位で敗退。12位の記録は15m80でしたから、このあたりの当落線上は接戦でした。

男子400m予選(6組3着+6)は、まず2組に松清和希(福岡大)。なかなか実力伯仲の厳しい組でしたが、45秒台を持つクリストファー・テイラー(JAM)とトップ争いを演じて46秒78の2着。この組からは6着までが準決勝に進出しています。
3組の北谷直輝(神戸市立科学技術高)も、47秒32の3着で準決勝進出を決めました。

女子100m、男子ハンマー投に日本選手のエントリーはなく、夕方のセッションへと移ります。

まずは午前中に好調なところを見せた男子110mH準決勝(3組2着+2)。
1組(+0.1)の古谷はまたもや13秒41の好タイムでみごと1着です。
しかし2組の平松は転倒があったのか、19秒52で7着というリザルトに終わりました。強豪の一角ダミオン・トーマス(JAM)も同じレースでDNFでした。(隣のレーンではありません)
決勝進出者で、古谷のポジションは5番手。トップは13秒20ですが大きな差はなく、決勝は何が起こるか分かりません。快挙を期待してみましょう。

男子走高跳予選には、シニア世界選手権経験者の平松祐司(筑波大)と高校王者の藤田渓太郎(立命館大)。PBでは参加選手中トップの2m28を持つ平松は、通過ラインの2m16を悠々クリアして決勝進出。一方の藤田は2m09のあと2m13を3度失敗して、姿を消すことになりました。

さてさて注目の男子100m準決勝(3組2着+2)。短距離に躍進めざましい日本ジュニアの活躍が期待されましたが、1組の大嶋健太(日大)が10秒43(-0.6)の4着、2組の竹田一平(中大)が10秒56(+0.2)の6着で、ともに決勝進出はなりませんでした。
次は200mの2人とヨンケイに期待ですね。

男子走幅跳決勝に進出した橋岡優輝(八王子高)は、7m31(-0.5)の低空飛行に終わり、11人中10位で4回目に残ることができませんでした。

女子3000m決勝は、田中希実(西脇工業高)樺沢和佳奈(常盤高)。女子長距離は、いずれもインターハイや暮れの高校駅伝で活躍が期待される高校生のカルテットが代表です。
結果は田中が9分01秒16で8位入賞、樺沢は9分10秒20で9位でした。田中のタイムは高校歴代6位に入る見事なもので、さすがに8分41秒台の優勝タイムとは開きがありますが、インターハイでまみえる留学生選手とはいい勝負になりそうです。

日本にとって最も注目すべきは女子やり投決勝北口榛花(日大)の金メダル、山下実花子(九州共立大)にも表彰台の期待がかかります。
ところがっ…北口は2投目の52m15でトップ6に残ることができず、早々に8位が確定。ライヴ・リザルトを観ながら一瞬「よし、何とか残った!」と思ったのも束の間、この大会はトップ8ではないんですね。しかも6投目までではなく、4投で決着ですか…こういう試合形式があるとは知りませんでした。まだまだ勉強が足りない…
ともあれ、去年は世界ユースで頂点に立った唯一の60mスロワー、無念!
山下は1投目SBの54m89で3位に付けましたが以後は記録を伸ばせず、ジワジワと後退してギリギリの6位で4投目に進出。4投目はファウルでそのまま6位となりました。

男子100m決勝はノア・ライルス(USA)がセカンドベストの10秒17で優勝。
日本選手はなかなか実力が発揮できないでいます(まあ、いつものことです)が、まだまだお楽しみはたくさんあります。また明日!