豊大先生流・陸上競技のミカタ

陸上競技を見続けて半世紀。「かけっこ」をこよなく愛するオヤジの長文日記です。 (2016年6月9日開設)

樺沢和佳奈

『全国女子駅伝』観戦記



年末年始の駅伝三昧からこのかた、しばらく投稿が途絶えまして申し訳ございません。

ビッグレースの間が空いたということもありますが、当方の仕事の都合やら家庭の事情やらもろもろありまして、ついついご無沙汰いたしました。何度も「そろそろ新しい記事があるかな?」と覗きに来てくださっている方々には、本当に感謝申し上げます。

『第35回皇后盃全国都道府県対抗女子駅伝』が、雪の降りしきる京都で行われました。
初めに、大会実施に尽力してくださった多くの関係者、地元住民の方々に、心からの感謝と敬意を表させていただきます。
私の友人にテレビ関係の業務で現地に赴いた者がおりまして、当日朝の状況をSNSに伝えてきたんですが、とても開催が可能とは思えないような雪景色の写真でした。選手の安全を第一にとの観点からすれば、中止の英断も止む無しだったと思われる一方、同じような大雪明けの数時間の間に除雪作業を完了して開催にこぎつけた東京国際マラソンの例なども思い出し、ハレのレースを目前に迎えた選手や毎年恒例のレースを心待ちにしている市民の皆さんなどのお気持ち心情を察するに、何とか実施してほしいという思いを禁じ得ませんでした。

◆「強行開催」に批判??ウソでしょ?
ネット記事の中には、こんな無責任な論評をする輩もいます。おそらくランナーの気持ちなどひとかけらも理解していない、外野席のさらに外側からの暴言ですね。

女子駅伝
↑ http://netgeek.biz/archives/90809 より

賭けてもいいですが、
「こんな条件のレースは中止にしてほしい」
などと思っていた選手は、ただの一人だっていないと思います。
中継番組の中で、タスキの到着を待つ中継所からのレポートで、
「ふだん体験することのできないレースに、ワクワクしています」
という選手の声があったり、
「競技場はともかく中継所付近の裏道は除雪がされていないだろうから、選手はアップができなくて困るだろう」
という解説・小林祐梨子さんのコメントに、すかさず
「関係者だけでなく近在の住民も加わって除雪が行われ、選手は雪のない道でアップができている」
とのナイスなインフォメーションがあったり。
それが陸上競技をやる者、観る者の偽らざる声であり、行動なんです。
駅伝・ロードレースを愛する人々が心を一つにして開催し、懸命にレースを戦った、いつまでも記憶に残りそうな『全国女子駅伝』が実現したのではありませんか。
上記のような記事は、これらの方々の真摯な気持ちを冒涜する、失礼千万なタワゴトと言うほかありません。


台風の影響で中止になった一昨年の『出雲駅伝』のように、選手や観客の安全が保証されない場合の開催中止は致し方ありません。大雪による積雪が完全に排除できなかったり、路面の凍結が解消できない場合も同様で、とにかく優先すべきは選手の安全第一。それさえ確保できていれば、どんなに寒かろうが頭に雪が積もろうが、ランナーは嬉々としてレースに臨むんです。かくいう私だって、4月なのに気温5度の雨中のレースに出て、ランナーの気持ちを解さない友人から「気が知れない」と言われたことがあります。
もちろん、「嫌だなあ、晴れてる方がいいなあ」と思う選手もいますよ。でも、誰も「中止してほしい」なんて思いませんよ。代替試合が行われる競技と違って、ロードレースは一期一会のものなんですから。
ぬくぬくとした部屋でテレビ観戦を決め込む当方としては、ただただスリップによる転倒だとか、低体温症などのアクシデントが起こらないことを願うばかり。幸い、映像などから伺う限り、そうした懸念も杞憂に終わったようで、まずはめでたし。

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◆“和製ラドクリフ”現る!

さて、都道府県対抗駅伝は、言ってみれば国体の駅伝版。ふだんの所属チームをシャッフルして、47の都道府県別チームに編成するところに何とも言えない妙味があります。
『実業団駅伝』や『全国高校駅伝』に出られなかった選手を見る機会もあり、また同じチームの選手が同じ区間の競走相手として登場することもあり、423人という出場選手数は、数ある駅伝レースの中でも群を抜いた百花繚乱ぶりです。
観る側としては、もちろんそれぞれの属性によって「おらが国さ」を応援する心情はあるとして、どのチームがどんなメンバーになるのかは毎回変わってきますし、前回A県で出ていた選手が今回はB県で、なんてことが頻繁に起きますから、勝ち負けそのものに熱中するというよりは、特定の個人ビイキや高校生・中学生のニューカマーに注目する、という「ミカタ」になるところがあります。

で、今回の最大のトピックは、4区で並み居るシニア選手たちを向こうに回して区間賞・11人抜きの快走で長崎県をトップに押し上げた、廣中璃梨佳(長崎商高1年)。
首と肩を大きく振るダイナミックな走法から、解説の金哲彦さんから「和製ラドクリフ」のニックネームを奉られた超新星です。その表情は、どことなく同じ解説席にいた小林祐梨子さんをも彷彿とさせました。

区間タイムの12分47秒は、木﨑良子が3年前に作った区間記録にあと7秒と迫る、区間歴代7位。
岡山インターハイの3000mで、9分03秒51の高1最高記録で5位に食い込み、その後10月の県新人戦で9分00秒81に更新。その1週間後には5000mでも高1最高(その後小笠原朱里=山梨学院高が大幅に更新)の15分42秒23、また新人戦の前週には国体の少年女子B800mで2位に入るというスピードランナーぶりも発揮しています。
長崎商高は惜しくも全国駅伝への出場は叶いませんでしたが、廣中は県大会、地区大会ともに1区を走り、森林未来(諫早高)、矢田みくに(ルーテル学院)といったところを相手にいずれも区間賞、特に地区大会では18分47秒という区間新記録。
つまり、昨年のトラックシーズンからこの冬まで、ずっと一貫してハイレベルなランニング・パフォーマンスを続けているわけです。しかも高校1年生。これはもう、期待するしかないですね。すぐにでも、ゴールデン・アスリートへの追加をお願いしたいほどですよ。

今シーズンの高校女子勢は、3000mと5000mの記録レベルが非常に高く、12月3日の記録会で矢田、小笠原、森林の3人が揃って高校歴代10傑入りする快記録で走ったことは既報のとおり。他にも、3000m8分台の高松智美ムセンビ(大阪薫英女学院)をはじめ、田中希実(西脇工)、加世田梨花(成田高)、樺沢和佳奈(常盤高)、向井優香(世羅高)…と、何人もの名前が挙がります。
その多くがこの日の大会にも出て、実業団・学生顔負けの走りを見せていましたが、廣中までの活躍に至った選手はいませんでした。間違いなく、今大会の「新人賞」「最優秀高校選手賞」でしょう…と思ったら、廣中は3区区間賞の不破聖衣来(群馬/大類中)とともに「未来くん賞」だって。2区区間賞の片山弓華(立命館宇治2年)が、「優秀選手賞」に選ばれています。区間賞を獲得した高校生4人は、いずれも1年・2年生です。

◆シニア選手はイマイチだったが…
実業団・学生勢では、関根花観(東京/JP日本郵政グループ)や上原美幸(鹿児島/第一生命)、伊藤舞(徳島/大塚製薬)といった「リオ組」に話題が集まりましたが、いずれも第一人者の貫録を示すまでには至らず。1区“3連覇”を狙った安藤友香(静岡/スズキ浜松AC)、駅伝女復活を期待された鷲見梓沙(愛知/ユニバーサル)、あるいは私のご贔屓・中村萌乃(新潟/ユニバーサル)なども、不発に終わりました。
また、大学長距離界を席巻した松山大学勢も、出身各県に分かれての参戦となりましたが、いいところがありませんでした。学生陣では唯一、佐藤成葉(神奈川/立命館大)が2区2位と5000m現役最速の実力を見せたのが目立つ程度で、それも高校生の片山弓華(立命館宇治)に競り負けたのは少し消化不良でした。

さすが、の走りを見せたのは岡山のアンカーで6人を抜き、首位に肉薄した小原怜(天満屋)。マラソンでの世界再挑戦を見据えてこの時期・この距離での快走は、絶好調ぶりを伺わせます。
3月の名古屋ウィメンズマラソンには、この小原をはじめ、昨年のリオ選考会で好走したメンバーが顔を揃え、また安藤友香などの初参戦も噂されています。実に楽しみ。

もう一人、年末の記事で紹介した宮田佳菜代(静岡/ユタカ技研)が、またも「キター!」と思わせる走りで8人抜き、区間賞こそ廣中に持って行かれましたが4区2位。実は彼女、木﨑が区間新をマークした2014年大会(当時は愛知/時の栖)でも、この4区で8秒差の区間2位となっています。
今大会には、2012年の高校駅伝で2位になった「豊川高5人衆」…区間順に、岩出玲亜(兵庫/ノーリツ)、宮田、鷲見、関根、堀優花(岐阜/パナソニック)が、揃ってすべて別々のチームから出場していました。社会人4年目にして、それまでいちばん遅れをとっていた感のある宮田が、今大会に関して言えばナンバーワンの走りを見せたわけです。アイドル・ランナーの大飛躍にも、ますます期待です。


 

「駅伝漬け」の日々が、始まったよ!




『実業団女子駅伝』が11月に前倒しになったおかげで、12月は『福岡国際』からしばらくメジャーなレースが途絶えることになり、陸上ロードレース・ファンとしては少々無聊の数週間となってしまいました。
待たされた分を一気に取り返す…いよいよここからは、正月にかけての駅伝ラッシュ、『全国高校駅伝』が昨日行われました! 

◆豊大先生流「高校駅伝のミカタ」
とはゆーてもですね、実は私、陸上競技に限らず高校生以下の大会というのが、従来どうも苦手なタチでして。世間で大騒ぎする「高校野球」や「高校サッカー」なんかも、ほとんど見ません。(だいたい、高校野球で繰り返される「一塁へのヘッドスライディング」というインチキ臭いスタンドプレーが大っ嫌いだったりします)

もともと自身が競技者ではなく陸上競技ウォッチャーとして出発しているものですから、世界やシニアのトップ・アスリートに目が向きがちだったこと、中高時代に競技者のハシクレとなってからも甚だ才能も努力もないスチャラカ・ランナーだったために、同世代のトップの状況などまったく無関心だったことなどが、理由として考えられます。
それと、高校生スポーツ・シーンというのは僅かの間に登場人物が目まぐるしく変わっていってしまうので、私のようなタチとしては、どうも付いていけないところがある。
さらに言えば、野球にしろ陸上にしろ、どこを見渡してもとことん日焼けしたイガグリ頭ばっかりで、誰が誰やら判別するのに時間がかかる…ちょうど、世界のマラソン・シーンを席巻するケニア人ランナーがなかなか区別できないのと、同じです(笑)
そして、いくら私が「好きです、女子!」の女性アスリート追っかけジジイだとしても、幸か不幸か未成年の女の子にはとんと興味がないアンチ・ロリコンおじさんなもんで、シニアのレースほどには熱を入れてレースを見ることができない。

そんなこんなで、『高校駅伝』や『インターハイ』を熱心に見るようになったのも、"陸上・愛”がよりいっそう募ってきた比較的近年のことなんです。今にして思えば、惜しいことをしたな、と思いますがね。
何年か前のビデオを見ては、
「あ、あの選手ここに出てたのか…ああ、あの子も〇〇高校のユニで走ってる」
などと「昔を発見」するのが、私の高校駅伝の"ミカタ”であったようなところがあります。



◆意外な実況アナ

そうして迎えた12月25日・Xmasの日曜日。
夜勤明けの眠い目を指で押し開けて、朝の女子レースに見入りました。
いきなり飛び込んできたのが、豊原謙二郎アナウンサーの声です。
「ん?この人、陸上の中継なんぞ担当したことあったかな?」
豊原アナといえば、張りのある中低音を活かした野球や柔道の実況、というイメージが強く、なんといってもあのラグビー・ワールドカップで日本が南アフリカにジャイアントキリングを果たした歴史的一戦を実況した人です。竹林宏アナの後を継ぐNHKのエースとして、陸上実況に抜擢されたものでしょうか?
(NHKでは、おおむねその時点の「エース」にオリンピックなどの陸上競技実況を担当させます。ただ、陸上の実況は本当に難しく、かつて「エース」と呼ばれた刈谷富士雄アナや工藤三郎アナあたりでも、あまり上手にはこなせていませんでした…そんな「アナウンサー列伝」についても、いつかこのブログで紹介してみたいと思いますので、お楽しみに、と余談)

◆女子はスター軍団・薫英!
今年はリオ五輪に舞い上がって『インターハイ』を見逃し(録画し忘れ)てしまったため、例年にもまして誰が誰やら分かりません。
知ってる名前は、2年前に大阪薫英女学院の初優勝メンバーだった嵯峨山佳菜未とそのタスキを承ける役目を姉から引き継いだ高松智美ムセンビ、昨年初優勝の世羅のエース・向井優香(これも、つい最近まで名城大の向井智香と区別がついてませんでした…汗)、常盤の樺沢和佳奈、豊川の猿見田悠香と、3年かけてやっと覚えた面々や前記事で5000mで好記録を出したことをお伝えした小笠原朱里(山梨学院高)と森林未来(諫早高)くらい。
TVではIHの1500mで表彰台を独占した西脇工業とメンバー充実の薫英を優勝候補に挙げる一方、連覇に挑む世羅や上位常連の豊川・常盤・立命館宇治といったあたりは、あまり前評判が高くないようです。

目まぐるしい状況変化に付いていけないおじさんウォッチャーは、
「え、女子駅伝といったら豊川に興譲館、立命館じゃないの?須磨学園は?…出てないの?」
と、右往左往しつつ、1時間あまりのレースはあっというまに推移して、大阪薫英が2年ぶり2回目の優勝。
「高校駅伝は後から振り返るもの」という私の"ミカタ”からしますと、ここ数年、大森菜月(立命館大)を筆頭に松田瑞生(ダイハツ)、高松望ムセンビ(NIKE)とスター選手を輩出し続ける薫英の存在感は頼もしい限りです。
ひと世代前の豊川高校や、さらに前の興譲館などを彷彿とさせますよね。
選手の入れ替わりだけでなく、森安彦監督(豊川→ユタカ技研)や長谷川重夫監督(須磨学園→豊田自動織機)など、チームを大成させた名指導者の異動に伴う変化なども興味を惹かれる点ですが、今後何年か経った後に、そうしたことを振り返る楽しみを与えてくれる、それが高校駅伝だと割り切ることにいたしましょう。

◆男子は…??
え、男子についてはどうだったか、って?
唯一と言ってもいいくらいに注目していた遠藤日向(学法石川)がインフルで欠場、と聞いてイッキにテンションが下がってしまいました。
1区・名取燎太の目の覚めるようなスパート、留学生ジョエル・ムアウラに追いつかれながら振り切った中谷雄飛と、序盤の佐久長聖の展開は盤石に見えたのですが、終わってみれば倉敷の初優勝。駅伝は、途中まで見ていても結果の予想は無理。
それにしても、ほぼ全員イガグリのうえに優勝争いの2チームはほとんど同じ色味のユニフォーム、ますますもって誰が誰やらわからず、むしろ留学生のケニア人ランナーだけ区別がつくという五里霧中の2時間あまりでした。

この後は30日の『全日本大学選抜女子駅伝(富士山女子駅伝)』、正月の『全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)』『東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)』と、文字どおり駅伝漬けの年末年始が待ち構えています。
皆さん、体調を整えて、長丁場のTV観戦じたくを怠りなきよう!


 

U-20・2日目速報~期待の女子やり投は不発



本日は、モーニング・セッションとナイト・セッション、まとめてウェブ・レポートです。

朝の試合は十種競技の後半スタートからでしたが、こちらは日本選手の参加はなし。
続いて女子砲丸投予選
初日のレポートで、うっかり女子円盤投予選に出場した郡菜々佳(九州共立大)のリザルトを漏らしてしまいました。日本選手の出ない種目、という先入観があったせいですかね。申し訳ありません。
その郡選手、昨夜に続いて今朝のSPにも登場。結果は、円盤・砲丸ともに予選敗退です。
DTが通過ライン49m56に対して45m46の22位。(郡のPB=52m14)
SPが同14m65に惜しくも14m63で次点の13位。(PB=16m19)
どちらも、もともと入賞までは厳しかったかもしれませんが、ベストに遠く及ばない結果で残念でした。

続いて男子110mH予選(99.0㎝/7組3着+3)には古谷拓夢(早大)平松パプテンバ(日大)
6組の古谷はジュニア・ハードルとはいえ13秒40(+0.6)の大PBで1着。このタイムは予選全体でもベストです。
7組の平松も、ジュニアの持ち記録は不明ですが、13秒59(0.0)とまずまずのタイムで2着。ともに、夜の準決勝へと進みました。

女子400mH予選(5組4着+4)には、昨日400mで不発に終わった石塚晴子(東大阪大)が1組に登場。こちらの種目では金メダル候補の一角で、この組での持ちタイムトップでしたが、PBから2秒近く遅い58秒66で何とか3着。
後輩の村上瑞季(東大阪大敬愛)は3組で61秒78かかってしまい、7着で敗退です。

男子三段跳予選原田睦希(立命館大)は、16m16のPBでは厳しい戦いが予想されましたが、結局15m70の17位で敗退。12位の記録は15m80でしたから、このあたりの当落線上は接戦でした。

男子400m予選(6組3着+6)は、まず2組に松清和希(福岡大)。なかなか実力伯仲の厳しい組でしたが、45秒台を持つクリストファー・テイラー(JAM)とトップ争いを演じて46秒78の2着。この組からは6着までが準決勝に進出しています。
3組の北谷直輝(神戸市立科学技術高)も、47秒32の3着で準決勝進出を決めました。

女子100m、男子ハンマー投に日本選手のエントリーはなく、夕方のセッションへと移ります。

まずは午前中に好調なところを見せた男子110mH準決勝(3組2着+2)。
1組(+0.1)の古谷はまたもや13秒41の好タイムでみごと1着です。
しかし2組の平松は転倒があったのか、19秒52で7着というリザルトに終わりました。強豪の一角ダミオン・トーマス(JAM)も同じレースでDNFでした。(隣のレーンではありません)
決勝進出者で、古谷のポジションは5番手。トップは13秒20ですが大きな差はなく、決勝は何が起こるか分かりません。快挙を期待してみましょう。

男子走高跳予選には、シニア世界選手権経験者の平松祐司(筑波大)と高校王者の藤田渓太郎(立命館大)。PBでは参加選手中トップの2m28を持つ平松は、通過ラインの2m16を悠々クリアして決勝進出。一方の藤田は2m09のあと2m13を3度失敗して、姿を消すことになりました。

さてさて注目の男子100m準決勝(3組2着+2)。短距離に躍進めざましい日本ジュニアの活躍が期待されましたが、1組の大嶋健太(日大)が10秒43(-0.6)の4着、2組の竹田一平(中大)が10秒56(+0.2)の6着で、ともに決勝進出はなりませんでした。
次は200mの2人とヨンケイに期待ですね。

男子走幅跳決勝に進出した橋岡優輝(八王子高)は、7m31(-0.5)の低空飛行に終わり、11人中10位で4回目に残ることができませんでした。

女子3000m決勝は、田中希実(西脇工業高)樺沢和佳奈(常盤高)。女子長距離は、いずれもインターハイや暮れの高校駅伝で活躍が期待される高校生のカルテットが代表です。
結果は田中が9分01秒16で8位入賞、樺沢は9分10秒20で9位でした。田中のタイムは高校歴代6位に入る見事なもので、さすがに8分41秒台の優勝タイムとは開きがありますが、インターハイでまみえる留学生選手とはいい勝負になりそうです。

日本にとって最も注目すべきは女子やり投決勝北口榛花(日大)の金メダル、山下実花子(九州共立大)にも表彰台の期待がかかります。
ところがっ…北口は2投目の52m15でトップ6に残ることができず、早々に8位が確定。ライヴ・リザルトを観ながら一瞬「よし、何とか残った!」と思ったのも束の間、この大会はトップ8ではないんですね。しかも6投目までではなく、4投で決着ですか…こういう試合形式があるとは知りませんでした。まだまだ勉強が足りない…
ともあれ、去年は世界ユースで頂点に立った唯一の60mスロワー、無念!
山下は1投目SBの54m89で3位に付けましたが以後は記録を伸ばせず、ジワジワと後退してギリギリの6位で4投目に進出。4投目はファウルでそのまま6位となりました。

男子100m決勝はノア・ライルス(USA)がセカンドベストの10秒17で優勝。
日本選手はなかなか実力が発揮できないでいます(まあ、いつものことです)が、まだまだお楽しみはたくさんあります。また明日!

 
ギャラリー
  • 『第42回全日本実業団対抗女子駅伝』大胆展望
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