1週間遅れの記事になってしまいましたが、12月4日(日)に横浜市青葉区の日本体育大学健志台陸上競技場で行われた『第255回日本体育大学長距離競技会』女子5000mで、好記録が続出しました。
『全日本実業団女子駅伝』から僅か1週間後のレースながら、この10月1日から有効期間となったロンドン世界選手権の参加標準記録に挑む貴重なチャンスということもあって、実業団・大学・高校の多くのトップランナーが集まる記録会となりました。

<女子5000m第6組成績>

255日体大記録会1-20
255日体大記録会21-41

「日本体育大学長距離競技会」HPより(http://www.nittai-ld.com/result/pc/C201616/main.html)

高校留学生ランナーのエカラレに次いで2着に入った木村友香(ユニバーサルエンターテインメント)のタイムは、7月に横江里沙が『ホクレンディスタンスチャレンジ網走大会』で記録した15分18秒11を僅か0.03秒上回り、堂々2016年の日本ランキング・トップに躍り出ました。
木村は日本選手権を初制覇した1500mでは記録ランキング3位に甘んじていましたが、9月の『デカネーション』で2000mに日本新記録、先週の『実業団駅伝』では初の2区区間賞と続いた充実の1年を締めくくる、見事なレースをしてみせました。これまでの「中距離ランナー」としての活躍から、さらに一皮むけた長距離界のニュー・リーダーへと、着実な成長を続けています。
なお、木村と3着・森田香織(パナソニック)は、ロンドンの標準記録(15分22秒00)を突破。横江や今季2位だった尾西美咲(積水化学)のタイムは有効期間以前に出されたものなので、この2人が来年の代表レースの先陣を切ったことになります。

大特価40%OFF!アシックス(asics) ランニングロングタイツ 【ユニセックス】 [ XXR842 ](送料無料)

価格:3,175円
(2016/12/11 11:47時点)
感想(1件)


4位以降も好記録が続出した中で、特筆すべきは7位・矢田、9位・小笠原、10位・森林と、3人の高校生が出して見せた快記録です。
U-20世界選手権にも出場した矢田の15分25秒87は、藤永佳子(諫早高)の高校記録15分22秒68に次ぐ高校歴代2位。絹川愛、新谷仁美、小林祐梨子、上原美幸といった後の日本代表の高校時代の記録を抜き去ってしまいました。小笠原と森林のタイムもそれぞれ、高校歴代5位・6位にランクされるものです。
エカラレ、矢田、森林は2年生、小笠原に至ってはまだ1年生です。矢田のルーテル学院は残念ながら今年の都大路で見ることはできませんが、高校女子長距離界もしばらくの間、逸材たちの動向がいっそう楽しみになりました。

3人の高校生に挟まれる格好となった立命館大1年・佐藤成葉のタイムも、大森菜月の15分28秒32を上回る学内現役最高記録(もしかして立命記録?)となります。10月の『全日本大学女子駅伝』ではほろ苦い駅伝デビュー戦となった佐藤が、年末の『全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)』で巻き返しを期す立命大の"秘密兵器”として、俄然注目を集めそうです。

年内にはあと1回、『第17回日本体育大学女子長距離競技会』が24日(土)に予定され、5000mと10000mのレースがプログラムされています。時期的に見て、ここにも多くのトップ選手たちが「標準突破」を目指して挑んでくるものと思われます。
クリスマスイヴの記録ラッシュを、楽しみにしましょう!