豊大先生流・陸上競技のミカタ

陸上競技を見続けて半世紀。「かけっこ」をこよなく愛するオヤジの長文日記です。 (2016年6月9日開設)

サム・ケンドリクス

アリソン2種目制覇、ライルズ幻の18秒90~DL第2戦チューリッヒ大会



WANDAダイヤモンドリーグ第2戦のチューリッヒ大会が、世界7会場を結ぶリモート大会として、ワールド・北米・ヨーロッパの3地域対抗戦形式で開催されました。
以下、ワールドアスレティックス(旧IAAF)のHPから、拙い和訳で結果をご紹介します。誤訳の節は重々お詫び申し上げます。(特にモリーンのくだりが自信ありません)

9日・木曜日、チューリッヒ・ダイヤモンドリーグ主催者が2大陸にまたがる7会場に集結させた30人のアスリートで競うという、痛快にしてコロナウィルス禍への画期的な解答案ともなる大会、『インスピレーション・ゲームズ』が行われ、アリソン・フェリックスが2つの印象的な勝利を挙げて脚光を浴びた。

◇アリソン・フェリックス、輝く
カリフォルニア州ロサンゼルスの近郊・ウォルナットの競技場で参加したフェリックスは、150mレースを快勝して今大会の口火を切り、3×100mリレーのアンカーとして大会を締め括った。
伝説的なキャリアを誇る彼女でも初めての経験に発した第一声は、というと?
「何だかとてもおかしな気分ね」
満面の笑みで、そう言った。
「チームメイトもなしで練習するみたいな、そうでないような」
単独走を走り終えての感想は、
「自分自身にチャレンジするというのは、大変なことね。でも私は陸上が大好きだから、機会を与えられたら飛び付くわ。私には陸上が全てなのよ」

トラック競技の幕開けは、女子150m。地元スイスのスター選手ムジンガ・カンブンジはチューリッヒで、400mのオリンピックチャンピオン、ショーナ・ミラー=ウィボは距離にして8000㎞、時差にして6時間離れたフロリダ州ブレイデントンで、そしてフェリックスはさらに4000㎞も離れた場所での参戦である。
トラックの位置とカメラアングルをほぼズレがないように合わせて映像を同調させてはいても、誰がリードしているかを見て取るのは、3人がフィニッシュラインに近付くまでは難しい。フェリックスが真っ先にゴールに飛び込んだ。タイムは16秒81。ミラーの17秒15、カンブンジの17秒28を余裕で上回った。
奇遇なことに、アメリカの遠く離れた両サイドでレースをしていながら、フェリックスは向い風2.6m、ミラーは向い風2.5mと、ほとんど同じ条件だった。

フェリックスは、キャンディス・ヒル、ティアナ・バートレッタと組んで大会最終種目の3×100mリレーに2つ目の圧倒的勝利を挙げるために、トラックに戻って来た。3人のタイムは32秒25で、チューリッヒのスイス・チーム32秒50、パーペンダールのオランダ軍団32秒94を上回った。
「楽しかったわ」と、フェリックスは言う。
「お客さんのいる中で競技できる日が、待ちきれないわ」

対照的に、男子100ヤードは今大会で唯一、同一会場での直接対戦となり、フランスのジミー・ヴィコー、カナダのアンドレ・ド・グラス、110mHのオリンピック王者オマー・マクレオドがブレイデントンのトラックに集結した。向い風3.4m。前半は3者ほぼ互角に見えたが、中央レーンのド・グラスとインレーンのヴィコーが抜け出した。ド・グラスが0.04秒の僅差でヴィコーに先着し、9秒68。マクレオドは9秒87で離れた3着に終わった。

◇モリーン、復活の勝利
女子300mHでは、ジョーゲイン・モリーンが今までにない遅い時間のコールを受けたことで、それがむしろ、39秒08のタイムで感動的な勝ち星を挙げるのに幸いしたのかもしれない。
「自分に言い聞かせたの。私にはもう後がないし、こんな機会はもうないんだって。当然よね」
と、モリーンは言う。脚の故障で1年半もの間、競技から遠ざかっていたのだ。号砲が鳴るや、彼女がその言葉を自身に言い聞かせ続けているのは明らかだった。
最初のハードルで波に乗り、次からの3台をゆったりと乗り越えると、そこからゴールまでは一気呵成だった。
「練習と同じようにレースに行く、それを心掛けただけ。でも、すごく不安だった」
そう彼女は認めた。2012年ロンドン・オリンピック5位入賞のモリーンは、現世界チャンピオンにして世界記録保持者のダリラ・ムハンマドに代わって、今週初めに出場が決まったばかりだった。
チューリッヒのスタジアムを走ったレア・シュプルンゲルが39秒25で第2位、雨天・低温に見舞われたオランダのパーペンダールで走ったチェコのズザナ・ヘイノヴァは40秒97に終わった。


◇ライルス、スタートラインの間違いに泣く

一方で、ノア・ライルズは200mレースで圧倒的と見える走りを見せ、タイマーが幻の世界記録18秒90で止まったのもむべなるかな、と思わせたのだが、それはやがて大きな落胆に変わった。
後になって判明したところでは、ライルズは誤ったレーンでスタートに就き、走った距離は185メートル・ジャストだったのだ。この不幸なトラブルで彼は1位から3位に降格となり、勝利の栄光と賞金の1万USドルは、チューリッヒで20秒65を記録したクリストフ・ルメートルに渡ることになった。パーペンダールで20秒81だったチュランディ・マルティナが2位となった。

◇ピチャルド、三段跳対決を制す
三段跳では、リスボンのピットに立ったペドロ・パブロ・ピチャルドが2回目に跳んだ17m40(+2.3)で制した。世界選手権とオリンピックのチャンピオン、クリスチャン・テイラーはブレイデントンで序盤伸び悩み、6回目にようやく17m27(+4.2)を跳び逆転の2位、3位になったのはウォルナットで2回目17m04を跳んだオマー・クラドックだった。

男子棒高跳は、サム・ケンドリクスが5m81を1回でクリアして快勝した。2度の世界王座に君臨したケンドリクスの戦地はブレイデントン。この日は好調で、5m36、46、56、66といずれも一発クリア。次の5m76では、風の状態が変わったのが災いして、3回目での成功だった。
スウェーデンのカールスタッドに登場したピョートル・リゼクが5m66で2位。ヴァレンティン・ラヴィレニはNM。

女子棒高跳は、やはりブレイデントンで試技を行ったサンディ・モリスが、4m66で制した。スウェーデンのアンジェリカ・ベングトソンがカールスタッドで4m46を跳び2位。ウォルナットに登場したカテリナ・ステファニディは、男子のV.ラヴィレニと同様記録なしに終わった。

(ボブ・ラムザック:記)

ロンドン世界選手権展望 ③ ~たぶん勝つだろうけど…の本命たち


前回は、私独自に「鉄板!」と認定した6人のアスリートについてご紹介しました。
続く今回は、そこまでは推しきれないながら種目の中で傑出した存在であることは間違いない、それでもどこかに不安要素を感じる「大本命」の選手たちです。
まあ、「鉄板!」という中でも本人のコンディションやアクシデントなどでアプセットが起きる可能性は常にありますから、そうした可能性が多少なりとも目に見える、というのが今回の選手たちです。

◆いまだ調子が掴めないK.ハリソン
Kendra Harrison
https://www.iaaf.org/news/report/us-championships-2017-kendra-harrison)

昨年から今季にかけて、陸上界で最も輝くヒロインの存在となっているのが、女子100mHのケンドラ・ハリソン(USA)です。

昨年のDLロンドン大会で彼女が記録した世界記録12秒20は、1980年代に東欧圏の選手たちによって量産された難攻不落のレコードの一つが攻略されたということで、大きな価値がありました。加えて、DL6戦全勝をはじめほとんどのレースで2位以下を数メートル引き離す圧倒的な力の差を見せつけながら、唯一オリンピック全米予選で失敗してリオに行けなかったこと、そのリオで彼女を除くアメリカ3選手がメダルを独占したことで、ドラマのヒロインとしてはこれ以上ない印象を残したシーズンとなりました。

そのハリソン、今季もこれまで無敗を続け、全米もしっかりと優勝して(すでに代表権は昨年のDLツアー優勝で獲得しています)一見盤石のプロセスを踏んでいるように見えるのですが、どうも昨年に比べると内容が物足りなく見えます。昨年のように、大差で圧勝、という勝ち方があまり見られないのです。
記録的にも12秒5台が続き、正確無比だったハードリングにもどことなく小さなブレが感じられます。今月上旬、ハンガリーの大会で12秒28(+0.1)を出し、その5日後には世界新記録から1年を経たDLロンドンで12秒39(+0.2)をマークして、ようやく調子が上がってきたかと思われたものの、21日のDLモナコでは12秒51(-0.1)でシャリカ・ネルヴィス(USA)に0.01秒差まで追い上げられる薄氷の勝利。今一つ、調子がはっきりしません。

ハードル王国アメリカは今季、リオの金メダリスト、ブライアナ・ローリンズが所在地報告義務(抜き打ちドーピング検査のためにトップアスリートが課されている義務)違反というチョンボを犯して出場停止中ながら、選手層の厚さはこれまで同様。久々にジャスミン・ストワーズが好調でしたが安定感のなさは相変わらずで、全米6着と敗退。ロンドンの代表はハリソンのほか、オリンピック2位のニア・アリとベテランのドーン・ハーパー‐ネルソン、クリスティナ・マニングです。
ハリソンにとっては警戒すべき同国のライバルが3人だけというのは精神的に楽でしょうが、どうしても昨年の全米で敗れたという、ここ一番でのメンタルが気に掛かります。

アメリカ勢以外では、かつての女王サリー・ピアソン(AUS)が、DLロンドンで12秒48と久々に調子を取り戻してきましたが、ハリソンに肉薄するまでは至っていません。
前回北京優勝のダニエレ・ウィリアムズ(JAM)もその後故障に苦しみ、ジャマイカ選手権で12秒56(+0.4)と復活してPBをマークしてきましが、2年間のうちに100mHのレベルは大きく上がってしまっています。
リオで姉妹揃って決勝に進出したティファニー・ポーター、シンディ・オフィリは地元の期待と人気を集めるでしょうが、今季これといった成績をまだ残していません。

もし実力どおり、ハリソンが12秒2~3あたりの記録で駆け抜けるレースをすれば、ロンドンの栄冠は容易に彼女のものとなるでしょう。それが12秒5前後のところへいってしまうと、一転して大混戦ということになりかねません。もちろん、ハードルにはつきもののちょっとしたリズムの狂いで、すべてが変わってしまうこともあり得ます。
スリリングな勝負を制して、ハリソンが真の世界一を証明するレースを期待しています。

◆限りなく「鉄板」に近いクラウザー
Ryan Crouser
(https://www.iaaf.org/news/report/crouser-meeting-record-rabat-diamond-league1)

昨年の全米五輪予選(ユージーン)で突如トップに躍り出て以来、無敵の快進撃を続けているのが、男子砲丸投リオ五輪チャンピオンのライアン・クラウザーです。
「22mクラブに仲間入り」という記事の見出しがまだ記憶に鮮やかなのに、もはや彼にとって22mプットは日常のものとなり、今季は8戦全勝、21m台に終わったのは1回だけです。今年の全米(サクラメント)で投げた22m65は歴代7位にまで上昇。今月に入ってからも、ローザンヌで22m39、ラバトで22m47と、揺るぎはありません。
こうしてみると、まったく死角のない「鉄板」と言ってもよさそうなものですが、見た目の割に波乱が起こりやすいのが砲丸投という種目、という一点が唯一気に掛かっているところです。

解説者の小山裕三さんが再三指摘するように、「一発当たれば大きいがダメな時は全然ダメ」なのが、砲丸投の回転投法。その意味では、クラウザーはおそらく史上最も安定した回転投法のプッターだと思われますが、常にその不安はつきまといます。
その証拠(?)に、今季ランキング2位につけている前回覇者のジョー・コヴァックス(USA)は22m57で、クラウザーとは8センチしか差がありません。トータルな実力比較では明らかにクラウザーが先輩を追い越していると思われる一方で、コヴァックスが一発逆転のビッグショットを放つ可能性も十分にあるのです。
「逆転候補」をもう一人挙げるならば、リオ銅メダルのトム・ウォルシュ(NZL)。昨年はリオ五輪後のDLでクラウザーを連破、DL年間王座を実力でもぎ取った実績があります。

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◆無敵の女王にも一抹の不安

女子円盤投はここ数年、サンドラ・ペルコヴィッチ(CRO)の独り舞台と言える状況が続いてきました。
そんな無敵の女王も冷や汗をかいたのが、昨年のリオ五輪。どう考えても金メダルは固いという「鉄板」の存在と思われていながら、予選、決勝ともに2投目までファウルという窮地から、3投目の一発のみで切り抜けてきました。
そのペルコヴィッチがDLストックホルム大会でヤイミ・ペレス(CUB)に逃げ切られ、前回世界選手権でデニア・カバレリョ(CUB)に金メダルを攫われて以来の敗北を喫しました。どうやらキューバ勢は彼女にとって天敵のようです。

すでにオリンピックを2連覇しているペルコヴィッチは27歳になったばかりで、投擲選手としてはまだまだこれから脂が乗ってくるところでしょう。それでも常に敗戦の可能性はあるということですね。
だったら、どの選手に対しても軽々しく「鉄板!」などと言うべきではなかろう、ということになるんですけどね。

◆文句なしの大本命だが…
男子棒高跳といえば、現在の中心選手はルノー・ラヴィレニ(FRA)です。
あのブブカの伝説的な世界記録を凌駕した男であり、IAAFダイヤモンドリーグが創設されて以来、唯一7年間すべて年間王座に輝いているPVの帝王。
そのラヴィレニが、今季はなんとDL5戦で未勝利と苦悩の渦中に沈んでいます。故障もありますが、深刻なのは完全に自分の跳躍を忘れてしまっている精神的なスランプで、地元のDLパリ大会では助走の途中でポールを放り出したり、頭からタオルを被って懊悩したり、終始こわ張った表情でファンサービスに応じたり、と王者らしからぬシーンが次々と映し出されたのが印象的でした。

一方で、DL4戦全勝と圧倒しているのがサム・ケンドリクス(USA)です。
もともとラヴィレニを「最大のアイドル」として尊敬し、ゲーム中も小猫が纏わりつくように彼の傍らを付いて回っていたケンドリクスが、今年は完全に立場を逆転させてしまった格好です。しかも、その跳躍はこの種目の宿命とも言える不安定要素がほとんど見られず、全米で遂に6mヴォールターの仲間入りをしたのをはじめ、常に5m80以上で安定しています。

昨年のリオで地元の熱狂的声援の中みごとに6mオーバーを果たして優勝したティアゴ・ブラズ(BRA)は今季5m60で、未確認ながらロンドンの参加標準記録を有効期間内に跳んでいないと思われます。
また前回王者のショーン・バーバー(CAN)は、つい3日前に5m72をクリアしてぎりぎり参加資格獲得に間に合ったとはいえ、こちらも不振は明らか。
つまりケンドリクスにとってはライバル不在の状況で、パヴェル・ヴォイチェコフスキー(POL)がDLローザンヌで5m93を跳び、試技数差で辛勝したのが今季唯一の接戦でした。ケンドリクスにとっては現状唯一警戒すべき相手ということになりそうです。

とはいえ、他のどの種目と比べても何が起きるか分からないのが棒高跳。言うまでもなく、ラヴィレニの起死回生の復活劇、ということも十分にあり得ます。ただ、現時点で無類の安定した強さを誇るケンドリクスが、間違いなく今回の主役候補筆頭ではあるのです。

◆王者キプルトに異変か?
昨季オリンピックを快勝し、DLも6戦全勝で男子3000mSC不動の王座に就いたコンセスラス・キプルト(KEN)。今季もDLローマで余裕の勝利を挙げ、22歳の若きスティープルチェイサーの次のターゲットはまだ達成していない7分台と世界選手権のタイトルだけ、それも時間の問題だろうと思われました。

順当なら「鉄板」の一人に数えてもいい現在のC.キプルトですが、ケニアの国内選手権で故障を発生した、という情報があります。そのことを裏書きするかのように、DLモナコ大会では中盤で謎の急失速。しばらく後方でレースを続けていましたが、結局DNFということになりました。
キプルトの状態が黄信号、ということにでもなれば、前回まで6連覇を続けているケニアのお家芸にも、大ピンチが訪れることになります。モナコを制したエヴァン・ジャガー(USA)が絶好調と見え、すんでのところで逃し続けている7分台も目前という走りを見せているからです。大ベテランのブリミン・キプルトや終盤の爆発力に乏しいジャイラス・ビレチでは、ジャガーがもし自分の速いペースに持ち込めば、勝てないかもしれません。
まずは、予選にC.キプルトが無事に出てくるのかどうか、そこから注目してみたいと思います。

ラヴィレニ7連覇!…DL16種目でチャンピオン決まる



IAAFダイヤモンドリーグ、今年のファイナル前半となる第14戦・チューリッヒ大会が終わったところです。
全般に記録的には低調でしたが、面白いレースあり、シーズン優勝争いでの大逆転ありで、見どころは満載、大いに楽しめました。
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<ダイヤモンドレース・チャンピオン>
 (ファイナル優勝者が別の選手だった場合※に表記)
 ◇男子100m アサファ・パウエル(JAM)
 ◇男子400m ラショーン・メリット(USA)
 ◇男子5000m ハゴス・ゲブリウェト(ETH)
 ◇男子400mH カーロン・クレメント(USA)
 ◇男子PV ルノー・ラヴィレニ(FRA) ※サム・ケンドリクス(USA)と1位分け合う
 ◇男子TJ クリスチャン・テイラー(USA)
 ◇男子SP トム・ウォルシュ(NZL)
 ◇男子JT ヤクブ・ヴァドレイヒ(CZE)
 ◇女子200m ダフネ・スキッパーズ(NED) ※エレイン・トンプソン(JAM)
 ◇女子800m キャスター・セメンヤ(RSA)
 ◇女子1500m ローラ・ミュアー(GBR) ※シャノン・ロウベリー(USA)
 ◇女子100mH ケンドラ・ハリソン(USA)
 ◇女子3000mSC ルース・ジェベト(BRN)
 ◇女子HJ ルース・ベイティア(ESP)
 ◇女子LJ イワナ・スパノヴィッチ(SRB) ※ブリトニー・リース(USA)
 ◇女子DT サンドラ・ペルコヴィッチ(CRO)
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DLは4カ月余りの間に15大会のうちに各種目7戦を消化するというハード・スケジュールのため、特に今年のようにオリンピック・イヤーともなると全戦参戦という選手は多くなく、男子100mのように種目によってはトップ選手がなかなか揃わないというケースも出てきます。
そこで、種目の中で必ずしもナンバーワンと目されていなくとも、コツコツと貯めたポイントで年間優勝にまで行きつく場合もあったり、シーズン途中から急速にパワーアップしてマクリを決めたりすることがあるのが、面白いところ。最終戦はダブル・ポイントで1位が20点、2位が12点、3位が8点…と大きな差がつくので、逆転可能な位置に付けている選手にとっては、十分にそのチャンスがあるのです。

たとえば、男子砲丸投は、普通に考えますとオリンピックの金・銀を占めたアメリカの2人、ライアン・クラウザーとジョー・コヴァックスがこれまでの「2強」のイメージですが、ファイナルを前にしたポイントでは5戦に出場して2勝・2位3回のトム・ウォルシュが38点でトップ。全米までは水面下の存在だったクラウザーはともかく、4戦3勝のコヴァックスが34点で2位という状況。ウォルシュはコヴァックスよりも1戦多く出ていることと、直前のパリ大会でクラウザーを1センチ差で破って優勝したことで、この状況にこぎつけてきたところです。
そのウォルシュが、ファイナルでは堂々の22m20(AR)をぶん投げて、力勝負で「2強」を圧倒、「もう2強とは呼ばせないぜ!」とばかりに年間チャンピオンの座に就いてみせました。

同じような経緯で、直前のパリ大会からの「マクリ」を放ったのが、女子1500mのローラ・ミュアー。
この種目はゲンゼベ・ディババ不在の間にフェイス・キピエゴン(KEN)が3戦3勝と圧倒的な力を見せ、ディババが出てきたオリンピックでもこれを返り討ちに仕留めたことでDL女王も不動かと思われていたのですが、パリ大会で意表を衝く大逃げで出し抜いたミュアーが8点差の2位と迫り、このファイナルで優勝すれば、キピエゴンが2着でも同点優勝に持ち込める位置に付けました。
レースはキピエゴンがパリの二の舞はご免とばかりにミュアーのロングスパートを許さず、逆に自分が先頭に出て一気に決着を図ったのですが、意外や直線でパッタリと脚が止まって集団に飲み込まれ、万事休す。優勝なら文句なしのシーズン逆転Vだったミュアーもゴール寸前にロウベリーに差されて2着。キピエゴンのほうも5着以内に粘れば優勝できたのに、最後は精根尽き果てて7着・ノーポイントで、結局ミュアーに初優勝が転がり込みました。
オリンピックでは無敵かと思われたゲンゼベを破って金メダルに輝いたキピエゴンと、自慢のロングスパートがゲンゼベに完封される形で7位に敗れたミュアー、その立場が見事なまでに逆転した、ファイナルの結果となりました。たった2週間ばかりで、こうも変わってしまうものなのですね!
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もう一つ「大逆転」が起きたのが、男子やり投です。

この種目は今シーズンを通じて、常にトーマス・レーラー(GER)が主導権を握っているという印象が強かったので、試合前の時点で2位のヴァドレイヒに4点差というのは、意外なほどの僅差でした。前2者と同じように、パリ大会で優勝したことがヴァドレイヒ逆転優勝の大きな布石となったのです。
(これまでレーラー:5戦2勝・2位2回・3位1回、ヴァドレイヒ:5戦2勝・2位、4位、6位各1回)
ゲームはレーラーが早々に85mラインを超えて余裕の笑みを浮かべていましたが、ヴァドレイヒの5投目が87mを超えて、絵に描いたような逆転劇となり、レーラーのオリンピック・DL2冠を阻止する結果となりました。

「逆転」とは言っても、本人自身「何だかなあ…」といった表情を浮かべていたのが男子100mのアサファ・パウエルです。
何しろポイント・リーダーのジャスティン・ガトリンがファイナルをパスしたために、代わってリーダーとなったのがやはりパリで10点を稼いだベン・ユセフ・メイテ(CIV)。そのメイテにしたところで2戦しか出ていないので持ち点は16に過ぎず、つまりはこの日出場した全選手に年間チャンピオンの可能性があったという変な状況でした。まあ、仮にガトリンが出ていたとしても2戦2勝の20点ですから、大して変わりありません。
で、このレースで優勝しファイナルポイント20を加えて26点としたパウエルが年間王者。9秒94のタイムは立派ですし、パウエルにしてみれば来年の世界選手権でのワイルドカードを得たわけですから、悪くない結果だったと思います。
リオ五輪の400mリレーについて書いた時、「ボルトとパウエルがいなくなれば…」みたいなことを書いてしまいましたが、パウエルじいさん、まだまだやる気は十分のように見えました。
メイテのほうは、2着なら28点で年間王者でしたが、数センチの差で3着となり大魚を逸しました。
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やる気は十分、というと、女子200mに出てきて3着になったアリソン・フェリックスにも言えます。
彼女が今季一度も出ていないこのレースに今さら出場する意義はありませんし、もしかして?と思って見ていたのですけど、レース後に「引退?」を伺わせるような動きも特になく、現在の「2強」にはなかなか勝てなくてもそうそう簡単には引き下がらないわよ、という気配が見えました。
レースはコーナーを快調に先行したスキッパーズがゴール手前でトンプソンに差されてやはりリベンジならず。思っていたよりスキッパーズの出来は良かったと思いますが、この放送では再三指摘されてきた「競り合った時に堅くなる」いつもの悪癖が出てしまいました。

…といった逆転シーンや波乱の展開もあったとはいえ、文句なしに種目ナンバーワンの地位を主張した王者・女王も数多く、7戦全勝のペルコヴィッチ、6戦全勝のハリソン、5戦全勝のテイラーなどはオリンピック・チャンピオンあるいは世界記録保持者の称号とともに、突出した実力を見せつけての最終戦となりました。
特筆すべきは、DL創設以来、7季連続チャンピオンを続けているラヴィレニ…しかし、ここ2戦でのケンドリクスとのイチャイチャぶりは、どうしたもんでしょうかねえ?
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ケンドリクスにビブを直してもらっているラヴィレニ。TVの実況では
「ケンドリクスって、本当にラヴィレニが大好きなんですねえ…」って、なんか変な感じ。


日本の野澤啓佑(ミズノ)が出場した男子400mHは、優勝タイムが48秒72とあまり高いものではありませんでしたが、野澤はオリンピックの準決勝と同じようなガチガチのレース運びで完走選手中最下位(49秒42)に終わりました。
これでいいんだと思います。これを重ねることによって、DLのレースも国内のゴールデングランプリと大差ないなと感じられるようになれば、必ず「世界」の決勝進出は見えてきますから。
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いよいよ最終戦は、9日(金)、日本時間10日(土)未明、ブリュッセルでの開催となります。
世界規模でのトラック&フィールド・シーズンの2016ラスト・シーンをお見逃しなく!
 

ジェベトついに世界新~DL第13戦・パリ大会



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ひょっとしたらオリンピックで出るかな、と期待していた女子3000mSCの世界新記録が、1試合遅れて誕生しました。しかもそれは、従来の記録を6秒も縮める途轍もない大記録。出したのはもちろん、19歳のルース・ジェベト(BRN)です。
最初からジェベトとハイヴィン・キエン・ジェプケモイ(KEN)のマッチレースの様相だったこのレース、しばしカメラがフィールドの展開を映して戻ってきたとき、放送席では
「おや、予定よりも早くペースメーカーが離脱している…」
と困惑気味のコメントでしたがそれもそのはず、2人のペースメーカーはこの時ジェベトとキエンのはるか後方に置き去りにされていたのです。
で、これまでと同様、2000m付近からキエンをグイグイ離し始めたジェベトが、ユージーンの時のようにラストでタレることもなく駆け抜け、日本選手なら障害がなくても敵わないようなタイムで走り切ってしまいました。
これには9分1秒台の好タイムで2位に入ったキエンも脱帽するしかなく、ジェベトを笑顔で祝福。今季のこの種目で完全決着を見た、ゴール後のシーンとなりました。

女子1500mも好タイム。オリンピックではG.ディババの引っ掻き回し戦術に対応できず7位に沈んだ上に、日本の放送席からは「ムイー」という変な発音で名前を呼ばれ続けたローラ・ミュアー(GBR)がほぼ中間地点からのロングスパートで、今季オリンピックを含め全勝のフェイス・キピエゴン(KEN)以下に圧勝。3分55秒22はWLでもちろんPB、どころか英国新記録。見事なレースでした。オリンピック銅メダルのジェニー・シンプソン(USA)は6着。
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女子200mは、四角い顔のダフネ・スキッパーズ(NED)が22秒13で楽勝したものの、後半の走りはどこかぎこちなさが感じられました。この調子では、エレイン・トンプソン(JAM)と顔を合わせたら間違いなく返り討ちに遭いそうです。
2着候補だったマリー-ジョゼ・タ-ルー(CIV)は第4コーナーで故障発生して立ち上がれず。可哀そうに、一昨日100mを5分間隔で2本走らされたツケがとうとう回ってきてしまいました。

そして100mHのケンドラ・ハリソン(USA)は、今宵も元気に独走V。ただスロー映像ではいつになくハードルに掠っている回数が多く、12秒44はやや不満の残る結果だったかもしれません。
これで今季DLは6戦中5戦全勝で、最終戦に出れば年間女王は決まり。となると、来年のロンドン世界選手権の出場権も獲得しますので、今季のような全米予選落ちの心配はなくなります。
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また今回も、女子の話題ばかり先行してすみません。女子と書いて好きと読むもんで。

男子棒高跳は、ようやくラヴィレニが地元の大歓声と、競争相手サム・ケンドリクスの熱烈応援をバックに5m93で連敗脱出です。それにしても、怪しい関係なんじゃないかと疑うくらいに仲睦まじいラヴィレニとケンドリクス。全米の時のインタヴューでも語っていますけど、ラヴィレニはケンドリクスにとって最高のヒーローなんですね。
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 まだ自身も競技中なのに対戦相手を至近で応援するとは、どんだけ仲がいいんでしょう?
 (それともフランスのファンへの過剰サービス?)


男子でもう一つ目を瞠ったのが、オープニング・レースの400mH。オリンピックもローザンヌも、シーズン前半のダイヤモンドレースでもまるでいいところのなかった世界チャンピオン、ニコラス・ベットが突然復活です。
「ここもイタダキ!」とばかりに直線で先頭に立ちかけたカーロン・クレメント(USA)に競りかけ、下手くそなハードリングで遅れかけながらも平地で踏ん張って48秒01のSBは、「起きるのがちょっと遅かったね」といった復活劇でした。

ところで、中継の日テレG+で実況を担当しているのはいずれも局アナではなくてフリーのスポーツアナさんたちなんですが、この日の担当の赤平大というアナさん。「陸上をよく見てるな」という感じの自信満々の語り口は結構なんですが、どうもここんとこ、画面情報を見逃したり視聴者が(つまり私が、ですが)とっくに気が付いていることを最後まで気付かずに終わる、ということが多いです。棒高跳の進行なども、IAAFのページにリアルタイム速報が出ているはずなのに、状況が説明できないというのは少し困ります。(手近にパソコン置いてないことはないと思いますが)
落ち着いた低音の語りなど、TBSの無理やりな絶叫中継よりもずっといいと思いますので、もう少しうまくやっていただけると嬉しいんですけどね。


D.ウォトルの再来、C.マーフィーが800m制す~全米選考会



少し遅くなりましたが、全米選手権(リオ選考会)レポート・第3弾です。
http://www.iaaf.org/news/report/us-olympic-trials-2016-grace-montano-murphy より、ヒイヒイ言いながら和訳。英語力に自信なし。


全米オリンピック代表選考会としては格別に盛りだくさんという1日ではなかったかもしれないが、月曜のイヴニング・セッションは、2つのエキサイティングな800mレースのおかげで、これまでの全米選手権の中でもなかなかの劇的なひと時になった。

女子800mは、男子800mに輪をかけて劇的だった。

予選と準決勝を終えて、注目はモリー・ラドロー、6度の全米女王に輝いているアリシア・モンタノ、2013年の世界選手権銅メダルのブレンダ・マルチネスに集まっていた。

まずモンタノが、時々こういうレースをする選手だが、最初の1周を57秒46というハイペースでリードした。ラスト200mになると、ウィルソンとマルチネスがモンタノを交わし、展開は団子状態になる。そこで、前に出たマルティネスの走りが乱れ、それが邪魔する形となって後続のモンタノが転倒してしまった。

マルティネスは辛うじて転倒を免れたものの、リズムを狂わせてレースを離脱。一方で、ラドローは倒れたモンタノを跳び越えなければならず、そこで開いた前との差を懸命に挽回しようと、力を振り絞った。

イェール大学出身の27歳、ケイト・グレイスが、自分の前方で起きたトラブルをうまく回避して、1分59秒10で真っ先にゴールに駆け込んだ。ウィルソンがシーズンベストの1分59秒51で、2着に粘った。800mを始めて2年のクリシュナ・ウィリアムズが、自己ベストの1分59秒59で3番目のオリンピック代表に名乗りを挙げた。モリー・ラドローが僅か0.04秒の差で続き、4年前と同じ4位で涙を呑んだ。

抗議が提出されたが、オフィシャルは故意ではない接触だったと裁定し、そのままの順位で結果が確定した。

「嘘みたいだわ」と、グレイスは言った。「作戦としては、残り150メートルのカーブで外に出て内側を締めて、勝機を探すつもりだったの。激突があったことには気が付いたけど、とにかくゴールまで全力で走り切ることに集中していたわ。走れ、勝ち取れ、行けっ、てね」

モンタノは、レースから弾き出されたことに取り乱していた。

「あそこで位置取りを変えて、完璧に自分のレースをしてたのよ」と彼女は言う。「みんな殺気立ってきてるのは分かってたし、2レーンよりも外に出たまま、残り150メートルでスパートをかけるはずだったの。何度も何度もそういう練習をしてたのよ。他の誰かのせいであんなことになるなんて、思いもしないでしょう?ブレンダに何があったのかは分からないわ。とにかく彼女が足をもつれさせて、気が付いたら彼女と絡んで飛び跳ねたところへ後ろから誰かが私を蹴飛ばしたのよ。そんな時、どうしたらいいのよ?私は誰にも接触したわけじゃないのに」



クレイトン・マーフィーは走る時に帽子を被るわけではないし、オリンピックの金メダルも持っていない。だがこの21歳の若者は、同じオハイオ出身のデイヴ・ウォトル(帽子姿がトレードマークだったかつての800mオリンピック・チャンピオン=訳者註)の足跡を追っている。


マーフィーは、男子800mで室内世界選手権優勝のボリス・ブリアンを最後の10メートルで交わすと、1分44秒76の自己ベストで勝った。ブリアンは1分44秒92で2着だった。

マーフィーは400mで最後方、600mでは6番手からの追い上げだったが、前半を51秒53、後半を53秒23という比較的イーヴンなペースで走り、帽子のランナー・ウォトルが1972年のオリンピックで後方から追い込んで勝った有名なレースを彷彿とさせた。

似通っていたのはそれだけではない。

マーフィーのコーチであるリー・ラバディは、大学時代にウォトルのライバルだった。また、マーフィーもウォトルも、ともに最初自分では1500mランナーだと考えていた。

「ウォトルみたいになりたかったんだよ」マーフィーは言う。「今日は、初めて彼に近付けたような気がする」

マーフィーは今年1月の室内レース以来、一度も決勝レースで負けていない。4月にはデモインでブリアンにも勝っている。それでも、この結果には驚かされた。

月曜日の決勝レースは、2013年の銀メダリスト、ニック・シモンズが故障で欠場、2012年オリンピック4位のドゥエイン・ソロモンは予選で姿を消し、北米ジュニア記録の1分43秒55でNCAA王者となった19歳のドノヴァン・ブレイジャーも、勝ち残れなかった。

「ランキングがどうとか、何の意味もないってことが今日のレースで分かっただろう」と、パンアメリカン王者のマーフィーは語った。「いかにこの日に仕上げるか、うまく走れるか、それが全てだよ。予選からラウンドを重ねるごとに、調子が上がっていると感じてた。次の目標は、リオの決勝だ」

アメリカ独立記念日のこの日、陸軍予備役のサム・ケンドリクスが選考会記録の5m91で、棒高跳を制した。空軍のケイル・シモンズが5m65で2位。しかしこの記録は参加標準には達しなかったため、代表には到達者の上位2人、ローガン・カニンガムとマーク・ホリスが入った。

今シーズンの屋外記録でケンドリクスの自己ベスト5m92を上回っているのは、ルノー・ラヴィレニの5m95だけである。フランス人は、室内世界選手権を6m02の大会新記録で勝ち、ケンドリクスは5m80で2位に続いた。

「ルノーは長いこと棒高跳を続けているし、チャンピオンシップの経験はものすごく豊富だ」と、ケンドリクス。「もし彼が絶好調の時は、銀メダル争いに終始しなけりゃならないこともあるけど、彼だっていつもいつも絶好調ってわけでもない」

「ダイヤモンドリーグやその他いくつかの大会で、ルノーが明らかに調子を落としている時、僕は何回か勝っているだけだ。でも、本番までにはまだ時間があるから、何が起きるか分からないよ」

その他の種目では、サイラス・ホステラーが5投目で4位から逆転し、83m24でオリンピック代表チームの一員に食い込んだ。サム・クラウザーとショーン・フューリーはそれぞれ4位、11位だったが、他に標準記録に到達しているスロワーがいないため、代表入りすることになるだろう。

 
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