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『ホクレン・ディスタンスチャレンジ2020』第2戦・深川大会が本日15時から行われ、士別大会の1500mで快走した田中希実(豊田自動織機TC)が女子3000mに出場、福士加代子(ワコール)の日本記録に果敢にアタックし、見事8分41秒35の日本新記録を樹立しました。

田中はこの日も引き続き好調子を維持して迎えた様子で、自らレースをメイク。スタートからキープした先頭のポジションを一度も譲りません。ヘレン・エカラレ(豊田自動織機)、萩谷楓(エディオン)、宮田梨奈(九電工)が追走して4人の先頭集団を形成します。単独5位に五島莉乃(資生堂)、6位集団を佐藤成葉(資生堂)、荘司麻衣(ユニクロ)らが先導します。
1000mは2分52秒8!
果敢にぶっ飛ばす田中はいつもにも増して前傾姿勢が強いような気がして、「気負い過ぎかなあ?」という不安も過ります。1500m通過は4分22秒と中だるみ傾向で、福士の日本記録8分44秒40を破るためには、後半も同じくらいのラップで行かないといけません。宮田が後退して先頭は3人。
2000mは5分53秒3。1周のラップが70秒を上回り、かなりのペースダウンです。
しかし、ここからが凄かった。気負い過ぎかと見えていた田中選手、実は(たぶん)マイペースで余裕をもって回して、ラスト1000に爆発する力を残していました。
萩谷選手がしぶとく食らいつきますが、ラストの鐘が鳴って、これは士別の1500に続き田中とエカラレのデッドヒートかと思いきや…猛然とスパートした田中がエカラレ、萩谷を一気に突き放して爆走。ラスト1周を64秒、1000を2分48秒でまとめて福士の記録を3秒以上も上回りました。
2位エカラレは8分43秒33、3位萩谷の8分48秒12も見事です。士別の5000mで前田穂南を破る金星を挙げた宮田は、9分を超えるフィニッシュとなりました。

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パンデミックの影響で、トップクラスの陸上選手がどんなトレーニングをしているのか、気になるところですが、実業団チームなどに比べて“一匹狼”に近い環境にある田中選手のようなケースの方が、対処・工夫がしやすかったというようなことがあるかもしれません。それは別にしても、ブランクを経ていきなりのハイ・パフォーマンス連発は、素晴らしいとしか言いようがありません。
次は、網走大会の5000m。計画通りのホップ・ステップ・ジャンプをどう締め括るでしょうか?