本ブログをご訪問いただく方々には、長期にわたりさっぱり更新の痕跡がない体たらくに何度もご迷惑をおかけしてるかと思います。まことに申し訳ございません。
何かと多忙で、ご覧のような長文記事をアップする時間がまるで取れない、というのが苦しい言い訳になりますが、それにしてもサボり過ぎました。自ら「陸上競技の中でも最も愛するカテゴリー」と公言する女子長距離関連ですら、実業団女子駅伝が終わっても、富士山駅伝が終わっても、都道府県対抗全国女子駅伝が終わっても、感想の一つも書かないのは如何なものかと自責の念に駆られておりましたが、今日だけは、書かねばなりますまい。

「新谷仁美、日本新記録でヒューストン・ハーフマラソンに圧勝!」
Niiya at Houston HM


ただの日本新記録じゃありません。世界の錚々たるビッグネームが顔を揃えたメジャー大会で、2位以下をぶっちぎっての堂々たる優勝です!
あああ、5年間、彼女の復帰を信じてきて良かった!

どんなレースだったのか?…久々に、世界陸連(サボってる期間中に、国際陸連から名称変更)のHPに掲載された記事を、拙い訳文でご紹介することにしましょう。

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かれこれ10年以上も個人ロードレースから遠ざかっていた31歳の新谷仁美だが、『アラムコ・ヒューストン・ハーフマラソン』で驚きの快走を演じ、ゴールド・レーベル・レースを1時間06分38秒の日本新記録で制した。

フルマラソン2時間18分34秒の記録を持つルティ・アガ(ETH)、ハーフ1時間05分07秒のキャロライン・キプキルイ(KEN)、あるいは2015年世界選手権の10000m銀メダリスト、ゲレテ・ブルカ(ETH)といった強豪を向こうに回して、新谷は何ら臆することなく序盤から先頭に立ってレースを進めた。5㎞を15分37秒でカバーすると、中間点までペースを落とすことなく、10㎞は31分11秒で通過。この時、10人以上の追走集団に対して77秒のリードを築き上げる。※15㎞は47分03秒=筆者註
後半に入ってややペースは落ちるも、2位以下との差はさらに広がった。20㎞を1時間03分13秒で通過した時には、その差は1分37秒。そのアドバンテージは、1時間06分38秒でゴールテープを切るまで、とうとう変わることはなかった。

ケニアのブリリアン・ジェプコリルが、キプキルイを5秒上回って1時間08分08秒で2位に飛び込んできた。
マラソンの世界記録保持者ブリジッド・コスゲイ(ハーフ1時間05分50秒=KEN)と世界ハーフマラソン選手権で2度のメダルに輝いているマーシー・ヴァセラ(1時間06分29秒=KEN)は、早々に戦線から姿を消した。

ジュニア時代から将来を嘱望された新谷は、長らく日本の長距離をトップで牽引してきた。2011年の世界選手権では5000mでファイナリストとなり、また10000mでは2012年のロンドンオリンピックで9位と健闘している。
だが、2013年世界選手権10000mで30分56秒70のPBをマークして5位入賞を果たした後、新谷は力を出し尽くしてなお世界のメダルに手が届かないことに懊悩して、競技の第一線から退いてしまう。
しかしながら、2018年になると、2020年東京五輪を見据えて復帰を果たすや、彼女はトラックレースと駅伝で次々と目覚ましいパフォーマンスを叩き出した。昨年はアジア選手権の10000mで銀メダルを獲得し、またドーハの世界選手権では11位となっている。
この日が来るまで、最後に走った個人のロードレースは、2009年の名古屋国際女子マラソン(現・名古屋ウィメンズマラソン=筆者註)で、この時21歳だった新谷は2時間30分58秒のPBを記録している。前週には京都で行われた全国女子駅伝のアンカーとして、10㎞を30分57秒で走っており、さらに来週には大阪国際女子マラソンで12㎞までのペースメーカーを務めることになっている。

(以下、他種目の記事へ続く)


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どーぉですか?
先週の『全国女子駅伝』でも、放送席で東京のアンカー新谷をさんざん化け物扱いしてたのが、今思えばあながち誇張でもなかったですね。その駅伝での爆走から1週間後のこの大爆走。言うべき言葉が見つかりません。
この記事には名前が出ていませんが、20位までのリザルトを眺め渡すと、9位にサラ・ホール、12位にモリー・ハドルと、今やケニア・エチオピアに次ぐ女子長距離大国をもって任ずるアメリカのエース級の名前があります。優勝候補の一角だったブルカは、途中まで追走集団を引っ張っていましたが結局10位でした。
並み居る強豪を撃破しての独走優勝…まさに、世界が認める偉業を達成したと言っていいでしょう。
ちなみに、このレースではあの宇賀地強が、ペースメーカーを務めていたんだそうです。ゴール写真にもチラ写りしてます。感謝、感謝ですね。
快記録の陰にはすっかりお馴染みとなったNIKEヴェイパーフライの存在があることは否定しようもありませんが、今回はそれよりも、新谷がぶっちぎって見せた顔ぶれにこそ、ニュース価値があります。コーチの横田真人氏も、Twitterで同様のことをつぶやいていますよ。


なお、ご存じの方も多いでしょうが、新谷は所属していたNIKE TOKYO A.C.がスポンサーの支援打ち切りによって昨年末をもって解散となり、チームメイトの卜部蘭、横田コーチとともに今年から積水化学(フェアリーズ)に加入しています。今回はSEKISUIのユニフォームを着用しての初レースでこの快挙となりました。
積水化学と言えば、かつての恩師であった故小出義男監督が率いたチームでもあり、何となく縁を感じるものがありますね。

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