10000mのオーストラリア選手権を兼ねた『ザトペック10』が今日、メルボルンで行われ、今季電撃復帰した新谷仁美(NIKE TOKYO TC)が単身参戦、独走状態の快走でドーハ世界選手権の参加標準記録を悠々破る31分32秒45(速報タイム)で1着を占めました。(優勝なのかオープン参加扱いなのか、ちょっとまだ判りません)
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新谷にとっての10000mは、2013年のモスクワ世界選手権、つまり“引退”前のラストレースとなったあの1戦以来。そのターゲットは、とうぜん5日前にマークされたばかりの今季トップランキング、31分16秒48(山ノ内みなみ/京セラ)だったでしょう。
レースは最初の周回から76秒のスローペースで始まり、黒のレーシングスーツを纏った新谷は先頭から3番目でやや外側をまわり様子伺い。1000mを3分11秒、2000mを6分24秒で通過したところで一気にフルスロットル。見事なピッチアップで次の1周を73秒でカバーして、タイム狙いのレースに持ち込みます。オーストラリア勢は1人も追走できず、あっという間に2位以下との差が開きました。
しかし、この時期のオーストラリアはもう夏。気温等のコンディションは定かではありませんが、発汗量の多さから見てかなりの高温だったのかもしれません。スパートをかけた1周以降はペースが上がらず、1周75秒、後半は76秒から77秒での推移となりました。
新谷が記録を強烈に意識していたことは、ペースが落ちかかるたびに何とか引き上げようとする挙動で伺えましたが、結局2000mから3000mまでの3分05秒というのがベストラップとなり、ラスト1000mも3分10秒かかって31分32秒台でのゴール。ただ、世界選手権標準記録の31分50秒を余裕でクリアしてみせたのは、さすがでした。

実は密かに「30分台で今季日本最高」を期待していたので少々アテが外れたとはいえ、復帰1年目のラストを飾るレースとしては、十分でしょう。
いよいよ来年の日本選手権が楽しみになってきました!



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「オーストラリア人1位」の選手が「ナショナル・チャンピオン」と、
新谷は「ザトペック・チャンピオン」と紹介され、2人が1位の表彰台
に上がりました。