豊大先生流・陸上競技のミカタ

陸上競技を見続けて半世紀。「かけっこ」をこよなく愛するオヤジの長文日記です。 (2016年6月9日開設)

2018年05月

男子20㎞Wは池田が金!~世界競歩団体選手権


20180506

男子50㎞で日本勢が金銀銅を独占した『IAAF世界競歩団体選手権2018』2日目、今度は男子20㎞で池田向希(東洋大2)が金メダルの快挙で続きました。
今季ランキングのトップ3を日本勢(高橋英輝・山西利和・松永大介)が占めているとあって、50㎞に続く好成績は当初から期待されていましたが、混戦を抜け出したのはその日本勢の中でも伏兵と言ってよい存在の池田。レース3日前に20歳の誕生日を迎えたばかりでした。
このほか4位に山西(京大を卒業し愛知製鋼)、7位に藤澤勇(ALSOC)が入賞した日本は、みごと50㎞に続いて団体優勝も手中にしています。
U-20カテゴリの女子10㎞では、今春北九州市立高を卒業してエディオンに入社したダイヤモンドアスリートの藤井菜々子が、自己ベストで銅メダルに輝きました。
今大会はあくまでも「団体」の世界選手権で、個人の成績はチャンピオンシップとはなりません。しかしながら、男子では日本選手のレベルの高さと層の厚さを証明した形となり、陸上競技のイチオシ種目として、東京オリンピックへの期待がいっそう高まる結果を見せてくれました。



◇U-20女子10㎞
 ① 45'08" アレグナ・ゴンザレス(MEX)
 ② 45'13" グレンダ・モレホン(ECU)
 ③ 45'29" 藤井 菜々子(エディオン) ※PB
 ⑰ 50'04" 矢来 舞香(中京大2)
 ㉖ 51'43" 吉田 優海

◇男子20㎞
 ① 1:21'13" 池田 向希(東洋大2)
 ② 1:21'22" ワン・カイフア(CHN)
 ③ 1:21'33" マッシモ・スタノ(ITA)
 ④ 1:21'53" 山西 利和(愛知製鋼)
 ⑦ 1:22'54" 藤澤 勇(ALSOK)
 ⑱ 1:24'07" 高橋 英輝(富士通)
 ㉛ 1:26'25" 松永 大介(富士通)

◇団体戦の日本の成績
 男子50㎞=❶ 男子20㎞=❶ U-20男子10㎞=②
 女子50㎞=不参加 女子20㎞=⑦ U-20女子10㎞=④
 

日本、50㎞Wで表彰台独占!


『IAAF世界競歩団体選手権』が5日、中国の太倉(タイツァン)市で開幕し、男女の50㎞、男子10㎞、女子20㎞の4種目が行われました。
男子50㎞には日本代表5選手が出場し、リオ五輪銅・ロンドン世界選手権銀メダルの荒井広宙(自衛隊体育学校)が3時間44分25秒で優勝、6秒差の2位に勝木隼人(自衛隊体育学校)、さらに21秒差の3位に丸尾知司(愛知製鋼)と、日本勢が金銀銅を独占する快挙を達成しました。言うまでもなく、団体戦も日本が優勝です。
すでに荒井らによってオリンピックと世界選手権のメダルはもたらされていますが、この大会での日本人選手のメダル獲得は、初めてのことです。
またU-20カテゴリで行われた男子10㎞では、坂﨑翔(平成国際大2)が5位入賞、住所大翔(順天堂大1)は9位となって、この種目の団体成績は中国に次ぐ2位でした。

6日には、男子20㎞、U-20女子10㎞が行われます。日本勢は男子20㎞でも上位健闘が期待されます。
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20180505
 快挙を報じるIAAF公式HPの記事


◇男子50㎞
 ① 3;44'25" 荒井 広宙(自衛隊体育学校)
 ② 3:44'31" 勝木 隼人(自衛隊体育学校)
 ③ 3:44'52" 丸尾 知司(愛知製鋼)
 ㊱ 4:06'20" 伊藤 佑樹(サーベイリサーチセンター)
   DNF 小林 快(ビックカメラ)

◇女子50㎞
 ① 4:04'36" リャン・ルイ(CHN) ※WR
 ② 4:09'09" イン・ハン(CHN)
 ③ 4:09'33" クレア・タレント(AUS) ※AR
 (日本選手は出場せず)

◇男子10㎞
 ① 40'07" チャン・ヤオ(CHN)
 ② 40'12" ワン・チャオチャオ(CHN)
 ③ 40'17" ホセ・エズワルド・オルティス(GUA)
 ⑤ 40'55" 坂﨑 翔(平成国際大2)
 ⑨ 41'35" 住所 大翔(順天堂大1)
 ㉘ 43'26" 鈴木 匠(順天堂大2)

◇女子20㎞
 ① 1:26'38" マリア・ゴンザレス(MEX)
 ② 1:27'06" クィエン・シジエ(CHN)
 ③ 1:27'22" ヤン・ジァユ(CHN)
 ㉒ 1:31'29" 岡田 久美子(ビックカメラ)
 ㉞ 1:33'42" 道口 愛(自衛隊体育学校)
 63 1:37'13" 河添 香織
 71 1:42'12" 吉住 友希
 (河添・吉住両選手の新年度の所属先が不明です。申し訳ありません)

開幕から好記録連発!~DLドーハ大会


2018年のIAAFダイヤモンドリーグ(DL)がいよいよ開幕、オリンピックも世界選手権もない中間年に世界の陸上界はどう動くか、注目のシリーズがスタートしました。

まず、女子円盤投の女帝、サンドラ・ペルコヴィッチ(CRO)がPBにあと3㎝と迫る71m38の大投擲で相変わらずの無敵ぶりを発揮すると、男子やり投では昨年来しのぎを削るトマス・レーラーとヨハネス・フェテル、さらにはアンドレアス・ホフマンを加えたドイツ勢3人で90mスローの競演。
ここ2年間、クリスチャン・テイラー(USA)の独擅場が続いてきた男子三段跳では、ペドロ・ピチャルド(CUB)が 久々に18mラインを脅かす大ジャンプを繰り出し、すぐさまテイラーもこれに迫って3年前の開幕戦を思い出させるハイレベルなマッチレースを展開。

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 400mHのリーダーに躍り出た22歳のサンバ

トラックでは、400mHの新星アブデルラーマン・サンバ(QAT)が47秒57のカタール新記録でカーロン・クレメントやバーショーン・ジャクソン(ともにUSA)らの旧勢力をぶっちぎり、地元の大喝采を浴びました。

女子100mには、リオ2冠のエレイン・トンプソン(JAM)に世界選手権200m連覇のダフネ・スキッパーズ(NDL)、今季室内シーズンから好調のマリー・ジョゼ・タルーにミリエル・アウレ(ともにCIV)、LJとの二刀流ブレッシング・オカグバレ(NGR)と役者が揃いました。レースはタルーが中盤から抜け出し、10秒85(+1.5)はこれまたPBにして今季世界最高。トンプソンは3着ながら10秒93とまずまずながら、スキッパーズはいいところなく、今季この種目は今回不参加のアメリカ勢を絡めて、大混戦となりそうです。


「ポスト・ボルト」が注目された男子200mでは、2年前のU-20世界選手権100mチャンピオンのノア・ライルズ(USA)が19秒83(+1.3)のPBで快勝、調子の上がらないラミル・グリエフ(TUR)やアンドレ・ドグラス(CAN)を置き去りにしました。



好記録にはなりませんでしたがレースとして面白かったのは女子の100mHです。

一昨年の世界新記録と無敵状態から昨年は今一つパッとしなかったケニ・ハリソンをはじめ、アメリカのハードル・スターがズラリと勢ぞろい。中でも注目は、ドーピングに関する規則違反で昨シーズン出場停止を食らっていたリオ女王のブライアナ・マクニール(旧姓:ローリンズ)。復帰するや否や12秒43のWLを叩き出していましたが、終盤ハードリングを乱してハリソンに差されてしまいました。
それにしても、WRホルダーと五輪女王の、ハードリング・フォームも好対照な二人の対決は、さらには世界女王サリー・ピアソン(AUS)も交えて何度も見たいものです。

さて、DLがCS放送で全戦生中継されるようになって数年、毎年チーム(スポーツ・メーカー)のユニフォームがどう変わるのかを見るのが、開幕戦のお楽しみです。
圧倒的な選手数を誇るNIKE軍団は、今季は渋い深緑系。昨年のロンドン世界選手権チャンピオンだけは、ロゴ以外は純白で、ひときわ目立ちます。
そんなチャンピオン・ユニの選手たちの中で、浮かない表情が何度も画面に映し出されたのが女子棒高跳のカテリナ・ステファニディ(GRE)。
昨季無敗で19連勝を続けてきた堅実無比のボウルターが、どうも助走を狂わせている様子で、身体が上がらない跳躍が続きました。3月の室内世界選手権に続いてライバルのサンディ・モリス(USA)と競ることもなく完敗、久々に復活してきた同国の先輩にして2015年のDLチャンピオン、ニコレッタ・キリアポウロウにも上回られ、5位に終ったのは少々深刻です。
ま、私的にはヒイキのモリスが勝って、万々歳なんですけどね…。
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PBとなる5m01に失敗して余裕の苦笑いのモリスと、片隅で黄昏るステファニディ

漸13種目中種目で今季世界最高記録が誕生した今大会のクライマックスを演じたのは、地元のスーパースター、ムタズ・エッサ・バルシム(QAT)。
例によって駆け引きなしに、バーがかけられて順番が回ってくるからにはパスすることなく次々とクリアしていく、その段階から一人異次元の高さを空中遊泳する圧巻のパフォーマンスです。最後は食い下がったエディン・ガザル(SYR)を振り切ると一気に2m40に上げ、これを一発でクリアすると、マットに直立しながらビブを引きちぎるお得意のガッツポーズを決めて見せました。
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昨年まで5年連続で達成してきた2m40超えを第1戦で早くも達成、かつてのライバルたちが次々と凋落していく中で、今季はバルシムの一人劇場となりそうな雰囲気です。

なお、今季DLは昨季同様、第13戦までの順位ポイントの累計で、上位8名(種目により12名)が第14戦・15戦に振り分けられる各種目ファイナルへの出場権を獲得、そこでの勝者がシリーズ・チャンピオンとなる方式で行われます。
以下に、ドーハ大会の3位までのリザルト(DL対象種目のみ)を掲載しておきます。

<男子>
◇200m(+1.3)
 ① 19"83 ノア・ライルズ USA ※MR/PB
 ② 19"99 ジェリーム・リチャーズ TTO
 ③ 20"11 ラミル・グリエフ TUR

◇400m
 ① 43"87 スティーヴン・ガーディナー BAH ※WL/MR/NR
 ② 44"50 アブダレル・ハロウン QAT
 ③ 44"92 アイザック・マクワラ BOT

◇800m
 ① 1'45"21 エマニュエル・コリル KEN
 ② 1'45"60 エリジャ・マナンゴイ KEN
 ③ 1'46"51 ニコラス・キプコエチ KEN

◇400mH
 ① 47"57 アブデルラーマン・サンバ QAT ※WL/DLR/MR/NR
 ② 49"08 バーショーン・ジャクソン USA
 ③ 49"46 カイロン・マクマスター IVB

◇走高跳
 ① 2m40 ムタズ・エッサ・バルシム QAT ※WL
 ② 2m33 メイド・エディン・ガザル SYR
 ③ 2m30 ドナルド・トーマス BAH

◇三段跳
 ① 17m95 ペドロ・パブロ・ピチャルド CUB ※WL
 ② 17m81 クリスチャン・テイラー USA
 ③ 17m21 アレクシス・コペリョ AZE

◇やり投
 ① 91m78 トマス・レーラー GER
 ② 91m56 ヨハネス・フェテル GER
 ③ 90m08 アンドレアス・ホフマン GER

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<女子>

◇100m(+1.5)
 ① 10"85 マリー・ジョゼ・タルー CIV ※WL/PB
 ② 10"90 ブレッシング・オカグバレ NGR
 ③ 10"93 エレイン・トンプソン JAM

◇1500m
 ① 3'59"92 キャスター・セメンヤ RSA ※WL/NR
 ② 4'00"99 ネリ・ジェプコスゲイ KEN ※PB
 ③ 4'01"41 ハビタム・アレム ETH

◇3000m(5000mカテゴリ)
 ① 8'29"05 カロリン・キプキルイ KEN ※WL/PB
 ② 8'29"09 アグネス・ティロップ KEN ※PB
 ③ 8'30"51 ハイヴィン・キエン KEN ※PB

◇100mH(+0.5)
 ① 12"53 ケンドラ・ハリソン USA
 ② 12"58 ブライアナ・マクニール USA
 ③ 12"75 シャリカ・ネルビス USA

◇棒高跳
 ① 4m84 サンディ・モリス USA ※MR
 ② 4m64 ホーリー・ブラッドショー GBR
 ③ 4m64 ケイティ・ナジョッテ USA

◇円盤投
 ① 71m38 サンドラ・ペルコヴィッチ CRO ※WL/DLR/MR
 ② 66m82 ヤイメ・ペレス CUB
 ③ 63n80 デニア・カバジェロ CUB

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