陸上競技ファンにとってのお祭り・興奮の3日間が終りました。
昨年に引き続き最も注目を集めた男子100mの狂騒ぶりと意外な結末が象徴的でしたが、全体を眺め渡すと日本新記録は一つもなし、事前に発表されている世界選手権代表内定条件を満たした種目は男子9、女子2(混成含む)に留まり、予想以上に厳しい結果だったように思われます。今回は派遣設定記録到達者が一人もいないため、その計11種目の優勝者10名だけが「代表内定」を得たことになります。
特に女子は、5000m以外で新たな「標準」到達者は現れず、このままですと大会前に懸念されたとおり、長距離2種目のみの代表派遣という事態になりかねない状況となってきました。
今回の代表選出ロジックは種目そのものの期待度に応じてランク分けされたA~Hの8通りに分類されており、種目によって選考基準が異なるという、非常に複雑なものになっています。「内定」者以外で、理論的に「当選確実」(?)と言える選手を含めると、26日の時点で陸連から発表される代表選手は次のような顔ぶれになるものと思われます。
<男子> ※★は内定者
◇100m ★サニブラウン・ハキーム(東京陸協)、多田修平(関西学院大3)、
ケンブリッジ飛鳥(NIKE)
◇200m ★サニブラウン・ハキーム、飯塚翔太(ミズノ)
◇400m ★北川貴理(順天堂大3)
◇110mH ★高山峻野(ゼンリン)、増野元太(ヤマダ電機)
◇400mH ★安部孝駿(デサントTC)
◇走高跳 ★衛藤昴(AGF)
◇棒高跳 ★山本聖途(トヨタ自動車)、荻田大樹(ミズノ)
◇三段跳 ★山本凌雅(順天堂大4)
◇十種競技 ★中村明彦(スズキ浜松AC)、右代啓佑(スズキ浜松AC)
<女子>
◇5000m ★鍋島莉奈(日本郵政G.)、鈴木亜由子(日本郵政G.)
◇10000m ★松田瑞生(ダイハツ)、鈴木亜由子(日本郵政G.)、
上原美幸(第一生命G.)
複数の標準到達者がいる種目では、到達者が日本選手権3位以内に入っていればまず選出は間違いありません。棒高跳の荻田は3位以内ではありませんが、「GP(織田記念)日本人1位+日本選手権出場」という条件を満たしているため「当確」です。
微妙なところでは、110mHの大室秀樹(大塚製薬)が日本選手権で準決勝敗退となってしまいましたが、「GP(織田記念)orGG川崎日本人1位+日本選手権出場」という選考条件を満たしています。ただし、2位に入った矢澤航(デサントTC)が『アジア選手権』で優勝または新たに標準到達者となる可能性を残しているため、その結果次第ということになるでしょう。
男子400mHでは日本選手権予選で小西勇太(住友電工)、前野景(ドーム)、鍛治木峻(城西大4)と複数の「標準」到達者が出たものの、いずれも決勝で3位以内に入ることができず、やはり『アジア選手権』と7月9日『南部記念』の結果待ちということになります。この場合、選手権2・3位の石田裕介(早稲田大4)、松下祐樹(ミズノ)が標準に到達すれば、そちらが優先されます。
女子5000mには残り1枠があります。標準到達者のうち最上位は6位の松﨑璃子(積水化学)。7位の木村友香(ユニバーサル)はGP織田記念で「日本人1位」となっているのですが、この種目の選出条件は「日本GP優勝(日本人1位ではなく)+日本選手権8位以内」なので、今のところ「当確」は出せません。この種目も、『ホクレンディスタンス』(9日の北見、13日の網走)の結果次第では3位の小笠原朱里(山梨学院高2)にもチャンスが出てくるのですが、さてインターハイを間近に控える小笠原がホクレンにエントリーするでしょうか?
いずれにせよ、26日の段階で代表に選出されるのは標準到達者のみですので、これ以上はいないと思われます。(リレー要員としての桐生・山縣・藤光などはどうなるのか、分かりません)













