豊大先生流・陸上競技のミカタ

陸上競技を見続けて半世紀。「かけっこ」をこよなく愛するオヤジの長文日記です。 (2016年6月9日開設)

2016年11月

八王子ロングディスタンスの結果概要



『全日本実業団女子駅伝』に浮かれてたここ数日、同じ週末の26日(土)には、長距離ファンにはおなじみの『八王子ロングディスタンス』が、法政大学グラウンドで行われました。
私の場合、女子に比べてやや興味減なところがあるのは隠しようもありませんが、昨年は村山紘太と鎧坂哲哉(ともに旭化成)が日本記録を破る快走をした大会として、特に実業団選手の動向をチェックする上では非常に重要なレースです。と同時に、トラックの半分まで観客が入っての熱気ムンムンの応援風景や、チームの垣根を超えて記録作りをサポートする競技運営が、とても良い雰囲気を作り出している大会でもあります。
私は一度、ラジオ番組の取材でこのグラウンドを訪れたことがあるんですけど、いや遠いです、東京なのに。それでも結構な数の観客が詰めかけていまして(ちなみに有料です)、関心の高さを伺わせます。

最終第7組は、ロンドン世界選手権の標準記録27分45秒を突破するための設定ペース。ケニアのオリンピック代表であるビダン・カロキ(DeNA)がペースメーカーを務めるという、まことにもって贅沢なお膳立てです。
『ニューイヤー』の2区を走るであろう各チームの外国人ランナーがズラリと並び、誰が誰やらほとんど分かりません(苦笑)。その中に村山紘、市田孝、大六野秀畝といった旭化成勢。大石港与(トヨタ自動車)、中村匠吾(富士通)、設楽兄弟(悠太=Honda 啓太=コニカミノルタ)などの顔も見えます。
今年の幹事社はコニカミノルタ。ということは、1周ごとにマイクを通じてゲキを飛ばしているのは磯松監督あたりなんでしょうか?(去年は富士通の福島監督でした)
2日前の雪が残るグラウンドは、気温7度、湿度80%強、ほぼ無風の絶好のコンディションです。
こんな設定と環境で記録に挑めるなんて、ここに出られた選手たちは本当に恵まれてますよね。

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順調に66秒から67秒の設定ペースで引っ張っていたカロキが、3000mを過ぎたあたりで謎の(?)失速。しばらくして先頭に戻りましたが、どうしたんでしょうかね?
後半は、失速というよりも、設定ペース以上にスピードが上がった外国人ランナーをやり過ごして、日本人選手をサポートするように後方に下がって声を掛けるあたりは至れり尽くせりのサービスぶりを見せていますから、この前半でのもたつきはちょっと解せません。まあ、いかにケニア代表と言っても、このレベルのペースメイクをするのは容易なことではないとは察しますが。
この日は設楽兄弟の調子が上がらず、終盤までカロキに食らいついたのは大石。前回日本新の村山紘はこの一群の集団から千切れ気味で表情も険しく、一時は大石から20メートルほども遅れる展開。それでもラスト1周を57秒にまでビルドアップして大石を抜き去り、ただ一人標準記録を突破してみせたのは、さすがです。

第7組の結果は次のとおり。
 ①27'33"94 ロナルド・ケモイ (小森コーポレーション)
 ②27'38"24 ジェームス・ムワンギ (NTN)
 ③27'38"69 クリス・デリック (USAバウマントラック)
 ④27'39"25 アレクサンダー・ムティソ (MDソフト)
 ⑤27'41"28 パトリック・ムエンド・ムワカ (愛三工業)
 ⑥27'42"75 テレッサ・ニャコラ (マツダ)
 ⑦27'43"55 カッサ・マカショウ (八千代工業)
 ⑧27'44"39 村山紘太 (旭化成)
 ⑨27'45"27 サムエル・ムワンギ (コニカミノルタ)
 ⑩27'48"56 大石港与 (トヨタ自動車)
 ⑪27'51"67 ベナード・キマニ (ヤクルト)
 ⑫27'52"69 マミヨ・ヌグセ (安川電機)
 ⑬27'53"49 ロジャース・シュモ・ケモイ (愛三工業)
 ⑭27'53"50 サイモン・カリウキ (日本薬科大)
 ⑮27'54"75 大六野秀畝 (旭化成)
 ⑯27'58"32 ダニエル・キプケモイ (西鉄)
 ⑰28'09"35 アンドリュー・バンバロウ (USAバウマントラック)
 ⑱28'14"10 ゲノ・アルフレッド (日清食品グループ)
 ⑲28'14"40 市田 孝 (旭化成)
 ⑳28'16"95 浅岡満憲 (日立物流)
 ㉑28'17"30 サイラス・キンゴリ (SGホールディングス)
 ㉒28'26"61 設楽悠太 (Honda)
 ㉓29'11"59 設楽啓太 (コニカミノルタ)
 DNF 中村匠吾 (富士通)
 DNF(PM) ビダン・カロキ (DeNA)
 DNS 村山謙太 (旭化成)
 DNS パトリック・ワンブイ (日大)

ついでに、1つ前・第6組の結果。このほか前半の組には大学の有力ランナーなども数多く出場しています。元データのページ(東京陸協)があまりにもヒドイ作りで見にくいので、できれば全組リライトして掲載したいところですが、まあこのへんで勘弁してください。
 ①27'49"57 デヴィッド・ジュグナ (ヤクルト)
 ②27'49"89 ダニエル・ムイバ・キトニー (カネボウ)
 ③28'10"54 ベケレ・シフェラウ (マツダ)
 ④28'10"62 猪浦 舜 (八千代工業)
 ⑤28'16"49 潰滝大記 (富士通)
 ⑥28'22"17 戸田雅稀 (日清食品グループ)
 ⑦28'25"48 早川 翼 (トヨタ自動車)
 ⑧28'27"54 矢野圭吾 (日清食品グループ)
 ⑨28'58"54 堂本尚寛 (JR東日本)
 ⑩29'09"68 中川智春 (トーエネック)
 ⑪29'12"83 松本 稜(トヨタ自動車)
 ⑫29'18"53 工藤有生(駒澤大)
 ⑬29'32"28 服部弾馬(東洋大)
 DNF(PM) ウィリアム・マレル(Honda)
 DNS 竹澤健介 (住友電工)
 DNS 山中秀仁 (Honda)
 DNS 菊地賢人 (コニカミノルタ)
 DNS ジョセフ・ジェンガ (富士通)
 DNS 相葉直紀 (中電工)

幹事社のコニカミノルタ勢がやや精彩ないのが気になりますが、スーパールーキーと言われる神野大地は、日曜日に行われた『甲佐10マイル』で「元祖」の今井正人を破って優勝しています。
元旦の『全日本実業団対抗駅伝』に出場する選手の多くは、この八王子または甲佐が本番前のひと叩き。鬼が笑う来年の話にも、そろそろ目を向けていくことにしましょう。

 

『全日本実業団女子駅伝』大外れ予想の言い訳集



予想どおり、駅伝の予想で赤っ恥をかいてしまいました。
「3強」と断言していた豊田自動織機、ヤマダ電機、ユニバーサルエンターテインメントはいずれも前半の3区までに撃沈。5区では資生堂、九電工、ワコール、日本郵政グループ、第一生命グループという最大4行しか取り上げなかった5チームが横一線で競り合う展開に、茫然。この時点で、豊田は失格、ヤマダとユニバはシード権がどうかという位置で汲々とする有様でした。

◆「3強」それぞれの言い訳
まったく駅伝は何がどうなるか、予測不能で、だから面白い。
豊田にとっては優勝に向け上々の序盤の展開でしたが、第1中継所でのタスキリレーが違反を取られて失格とは!
1区で途中遅れかけた福田有以が実力者の片鱗を見せて3位まで盛り返し、首位から8秒差でリレーゾーンに到達したものの、引き継ぐ島田美穂がスタンバイしていません。数秒のロスの後に待機スペースから慌てて飛び出してきた島田が、前にいた福田からタスキをもぎ取るようにしてスタートしていったのですが、この時に福田がリレーゾーンをオーバーしてしまっていた、ということなのでしょうか?TV画面ではゾーンのエンドライン、選手の足元が見切れてしまっていたので、判りませんでした。
リレーゾーンでのスタンバイが遅れたのは島田の大チョンボでしたし、福田がオーバーゾーンしたとすれば、これも残念なボーンヘッドです。しかし、そこを責めてもしょうがありません。豊田にツキがなかった、という以外には言いようがないですね。
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実業団駅伝初出場の島田とすれば、先輩方に申し訳ない気持ちでいっぱいの結果となりましたが、まだ失格を知らない状態でスタート時には12~3秒に広がっていた差を一気に詰め、先行する2チームを交わしてトップに立った走りは見事でした。記録には残らないとはいえ、12分10秒で岡本春美(三井住友海上)、堀優花(パナソニック)と並ぶ区間2位タイ。昨年の高校ランキング3000m1位(日本2位)ながら、初出場で不安視された上にリレーのミスで舞い上がってしまっても仕方がなかったこの区間で、百点満点の走りだったと言えるでしょう。
3区の林田も序盤は強豪に互していい走りに見えましたが、後半はズルズルと後退。この時点で失格がなかったとしても、豊田の優勝はかなり苦しいことになっていたように思えます。
それでも、4区から白タスキでの繰り下げ?スタートを課せられ、モチベーションと競走相手を失って走った4区アン・カリンジ、5区・沼田未知、6区・横江里沙の本気の追い込みを、見たかったところでした。ヤマダ電機などとの位置関係からして、もしかしたら終盤もつれる展開があったかもしれません。

ヤマダ電機は、1区・竹地志帆が後手を踏んだことが響き、2区・石橋麻衣が区間8位、3区・石井寿美が10位、4区・森唯我が8位と波に乗れず、5区・6区での猛烈な追い上げでもどうしようもない大差をつけられてしまいました。いかに序盤の流れが重要かを、身をもって思い知らされる結果でした。

ユニバーサルは、3区・鷲見梓沙の状態がすべてでした。4区フェリスタ・ワンジュグと5区・和久夢来の不調も計算外で、これがシード権まで危うし!の要因となったのですが、2区・木村友香の区間賞と6区・中村萌乃の追い上げ(区間2位タイ)は期待どおり。全員が実力を発揮するのは、本当に難しいことですねえ。
ホンネを言えば、シード権を逃してくれるくらいのほうが、来年は予選会からこのチームを見られるのでいいかな、なんて考えてました。予選会システムの微妙なところですね。



◆「予想外の優勝争い」の言い訳

一方で、優勝したJP日本郵政グループは5区・鍋島莉奈の区間賞&トップ奪取が決め手となって、創部3年目にして初優勝の快挙です。
このチームも、大エースの鈴木亜由子が不調、1か月前の予選会ではナンバー2の関根花観とナンバー3の鍋島が目を覆わんばかりの凡走ということで万全の状態かどうかが疑われましたが、この3人が今できる最高の走りを見せ、最低でも区間11位(4区)という堅実なリレーが大金星につながりました。
鈴木がエース区間をぶっちぎれる状態であれば、と考えると、一躍来年以降も優勝候補の一角としてしばらく取り沙汰されることになるでしょう。

増田明美さんの予想が当たった、と思うと少々悔しい(私、この人の解説は「細かすぎる選手情報」以外まったく信用していません)ですが、第一生命グループも、区間賞こそなかったものの両エースが実力を発揮し、不安視されたルーキーも予想以上に健闘して、各区間6位・6位・7位・6位・3位・2位という実に隙のないリレーで優勝争いに食い込みました。特に、4区の湯田向日葵はヤマダの森を抑えて日本人トップで田中智美の追い上げを引き出し、隠れた殊勲賞的存在となりました。

驚いたのはワコールと資生堂のトップ8入りです。
ワコールは福士加代子がまずまずの走りをしたことで後半まで首位戦線に踏み止まる理想的な展開。それを引き出したのが、予選会でも活躍したルーキー一山麻緒の区間賞でした。どうやら、今年の女子長距離は駅伝での活躍に関する限り、高卒ルーキーの当たり年、それもどちらかというと高校時代無名に近い存在だった選手がスターダムに駆け上がってきた感があります。

資生堂は予選会とまったく同じ「先行逃げ粘り」のオーダーで、3区でトップに立つ展開は十分に予想の範疇にありました。しかしこれでは4区以降の凋落は仕方がないかな、と思っていたところ、4区・須永千尋がムルリ・ワイディラ(九電工)を抜き返す根性を見せ、5区・奥野有紀子の粘りにつなげました。両者ともに区間16位、21位とパフォーマンスは良くなかったのですが、「1秒を削り出す」姿勢が7位シード権へと結びついたのだと思います。

昨年の日本選手権1500mチャンピオンの須永は、駅伝では短距離区間でも「長過ぎる」タイプと見え、これまで常にチーム低迷の一因を作ってきたようなところがあった選手。相手が外国人ランナーの中ではやや格下だったとは言え終盤の粘り腰を見せたことで、今後の自信になる走りだったのではないでしょうか。実は「美走者列伝」には欠かせない超美人ランナーで、私、いつも密かに応援はしています。
またアンカーの池田睦美は区間8位とそれなりにいい走りでトップ8を死守し、埋もれかけていた「リッツのキャプテン」がようやく復活のきっかけを掴んだかもしれません。
資生堂に関しては、「シード権までにはあと1年かかる」なんて書いてましたんで赤っ恥の上塗りもいいところですが、もともと私はここのピンクのユニフォームのファンです。2006年の優勝以来、分裂、リストラ等々紆余曲折があって、一時は存続さえ危ぶまれたチーム。来年の補強次第では、もっと面白い存在になっていってくれるでしょう。

予想は大外れに終わったものの、1区や3区の豪華な顔ぶれ、5区からの激しい優勝争いと、今年も素晴らしいレースを見せてくれた『実業団女子駅伝』。これを観終わると、いつも「ああ、今年ももう終わりだなあ…」という気分になったもんですが、開催が早まった今年は、まだ1カ月以上残っているんですね。
年内は高校駅伝、大学女子選抜駅伝、年明けて実業団男子に箱根、都道府県対抗駅伝と、お楽しみはまだまだ続きます。

 

『実業団女子駅伝』のミカタ③~結局予想記事



『第36回全日本実業団対抗女子駅伝』の当日となりました。
昨日、スタートリストが発表されています。まずは、それを見てみましょう。
2016実業団女子駅伝SL
(TBS特設サイト http://www.tbs.co.jp/ekiden/start/ より)

いやあ、もう百花繚乱とはこのことですね。
各区間まったく目を離す隙もないほどの面々が居並ぶ中でも、特に1区と3区の煌びやかさはどうですか!
いやいや2区にもなかなかのメンバーが揃ってるし、4区の外国人ランナーたちとこれに誰をぶつけようかという苦心の配置、「秘密兵器」が手ぐすね引く山あり谷ありの5区、そしてトラック勝負までを想定したアンカーの切り札たち…。
先行逃げ残り策あり、エース区間決着想定策あり、アンカー勝負策ありで、非常に面白い!
さて、勝つのは、そしてシード権を確保するチームは、果たしてどこでしょうか???

◆今年は「3強」の争いかな?
「駅伝の予想は無理」とか言いながらも結局、予想したくなっちゃいますね。

私は『予選会』が行われた1か月前あたりまでは、「今年は豊田自動織機で決まり!」と思っていたんですが、このリストを見ると大いにグラつきます。

何といってもヤマダ電機。このメンバーは全員ビッグネームと言ってもいいくらいで、強力の一言です。
今年の国体5000mの1・2・3位(西原、石井、筒井)と名古屋ウィメンズマラソン7位の竹地は『FUKUIスーパーレディス駅伝』で試走済み。過去1区で区間賞2回の森キャプテンとデンソーから移籍の石橋も、その前週に『日体大記録会』3000mに出場して9分17秒、21秒でワンツーを占め、短距離区間の試運転は上々です。
そして、社会人になってからというもの駅伝シーズンになると調子を落としていた西原が、満を持してという感じでアンカー起用です。現在こと「勝負」となれば最強と言われる彼女の存在は、「6区でヤマダと競り合う展開はマズイ」というプレッシャーを、有力各チームに与えることでしょう。

一方の豊田織機はどうか?
予想に反して、私のオシメン横江里沙はアンカー起用となりました。これはこれで、西原やユニバ中村との秒差スタートでの対決にでもなれば、興奮必至でしょう。横江のラストは、強いですよ。
豊田織機は今回のメンバー以外も含めて、11人中10人が5000m15分台という層の厚いチームなんですが、長距離区間を走る林田が他チームのエース連に互して区間賞を狙えるまでのレベルではないこと、2区に抜擢されたルーキー島田の出来が、いくらか気になります。それでも、多少のビハインドであれば4区カリンジで一気に追い付き、沼田キャプテンの堅実な走りで横江の勝負強さに託すという、これは「ヤマダはアンカーに西原か森が来る」と読んだ上での作戦と見るべきでしょう。

もう1チーム、優勝候補の常連・ユニバーサルエンターテインメントが、コンディションが心配された鷲見をエース区間に投入したことで、ムムム!?という雰囲気を出してきています。
1区は勝手知ったるベテラン青山。初優勝した2012年には区間賞を獲っています。2区の木村は、この区間の"女王”であるデンソー小泉の4回目の区間賞を阻止する大本命。今年は日本選手権1500m優勝、9月のデカネーションで2000m日本新記録と充実しています。後半の4区ワンジュグ、5区和久、6区中村は強力な布陣で、となるとやはり、カギとなるのは鷲見がどこまで戻ってきているか、ということになるでしょう。



◆優勝までは、どうかと思うけど…?

増田明美さんイチオシの第一生命グループは、田中智・上原のオリンピック組と出戻りルーキーの飯野に期待が集まりますが、本来なら重要な戦力の田中華絵、満枝まどか、野村沙世といったところが使えず、4区・6区のルーキーがどこまで頑張れるか、というところです。


3連覇中のデンソーは、若松監督が「高島が稼いだ数十秒分は、昨年の2位との差を考えれば現有戦力で十分にカバーできる」と自信満々ですが、そうはいかないのが駅伝だと思うのです。エース区間を走る水口は初優勝時にこの区間2位と力を示しているものの、今年の3区のメンバーを見るとなかなか厳しそうです。1区光延、2区小泉も今季の調子が今一つ上がらない様子が見受けられます。核となる3人で苦戦するようだと、4連覇には早々に黄信号が灯ってしまいかねません。
隙のない駅伝で築いてきた連覇の歴史に、今回はどこかに隙を作ってしまうような気がしてなりません。

積水化学も、メンバーを見ると面白いですね。駅伝の苦手な尾西美咲と、今回の「美女ランナー列伝」に加えたかった井原美帆キャプテンがこぼれたのが少し残念ですが、アンカーにかつての大エース清水裕子の名があるのが嬉しいです。一昨年の東日本予選で故障したまま5区を走り切り、長いブランクに喘いでいたユウちゃんが、ようやく戻ってきてくれました。1区区間賞候補の森、エース区間の松﨑と桑原、同い年の活きのいい3人を中心に、3~5位くらいのポジションには食い込んでくる予感がします。

予選組からシード圏内に入ってきそうなのが、JP日本郵政グループ。大エースの鈴木は回復途上ということで2区に回りましたが、小泉、木村、飯野らとの区間賞争いが楽しみです。エース区間を走る関根と鍋島が予選会の時のような状態でなければ、という条件付きながら、8位以内は十分に狙える戦力です。

ダイハツは前田彩里がエントリーはしたものの結局間に合わず、久馬姉妹も再生工場に留まって、松田の孤軍奮闘という陣容になりました。このチームは来年以降、かなり強くなると思われますので、1区木﨑、5区岡、6区吉本の復活ぶりへの期待を楽しみとしたいと思います。

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◆個人の戦い、区間賞にも注目!
ま、こんなところで順位予想こそいたしませんが、私の「ミカタ」はお分かりいただけたのではないかな、と勝手に締めに向かいます。

勝敗の最大のポイントになるのは、タフなコース設定の1区で作られる流れです。たとえ区間賞とはならなくとも、意外に差が付きやすい第1中継所でトップとの差を30秒以内に留めることが、優勝への必要条件となるのではないでしょうか。
その区間賞候補は、竹地(ヤマダ)、福田(豊田)、青山(ユニバ)、森(積水)、竹中(資生堂)、宮﨑(九電工)そして木﨑(ダイハツ)といったあたり。


「1区とセット」とされる2区も重要です。ここで木村(ユニバ)がトップに立つような展開だと、優勝争いは俄然面白くなってきます。デンソー4連覇のためには、やはり小泉がここでトップ争いに参加している状況が必要でしょう。豊田はルーキーが走るここと、次の3区が正念場。ヤマダの石橋は西原同様に、好不調の波が大きいのがやや心配です。


3区の区間賞候補は、…あああ、10人以上いて分からない。しいて1人挙げろと言われれば、石井(ヤマダ)でしょうか??福士選手(ワコール)が「あたしを忘れるなぁ!」と叫んでます。それを聞いて高島選手(資生堂)がニヤリと笑ってます…。松田(ダイハツ)もいれば加藤(九電工)もいるし、岩出(ノーリツ)も、もちろん関根(JP)も…。

優勝候補の3チームにとっては、この3区で力を出し切る走りができれば大きなポイントゲットになります。
3区終了時点で、トップはヤマダ、30秒遅れて豊田とユニバ、間に積水、JP、九電工…資生堂とダイハツもいるかもしれない…これくらいの展開だと、優勝の行方はまったく読めませんね。

結論:隙のないレースをしたチームが、勝ちます!

 

『実業団女子駅伝』のミカタ②~超個人的・注目の美走者



女子長距離ランナーのオールスター戦とも言える『全日本実業団女子駅伝』は、チームの優勝争いを注視するのと同じくらいに、自分の気になる選手に密かな声援を送るというのが、私の大きな楽しみです。
前回はその中でも、大会全体の主役を演じる可能性まである横江里沙選手についてご紹介したのですが、今回はそこまで注目されていない、ただ私にとっては大いに気になる2人の選手を取り上げてみます。

◆美走者№.1…中村萌乃
いま、日本で最も「走る姿が美しい、カッコイイ!」と感じさせる女性ランナー、それがユニバーサルエンターテインメントの中村萌乃選手(26)です。

新潟県出身、城西国際大学を卒業してルーキー・イヤーだった2012年、2区に起用されて小泉直子(デンソー)と区間賞を分け合い、1区区間賞の青山瑠衣とともにユニバーサル初優勝の道すじを築きました。翌13年はデンソー初優勝の年となった中で、アンカーとして2年連続区間賞。この間、東日本大会でも12年は2区3位(日本人1位)、13年は1区で区間賞、『国際千葉駅伝』や『都道府県対抗女子駅伝』でも常に区間上位の走りを見せ、駅伝シーズンの花形の一人として頭角を顕しました。
しかし2014年以降は故障に苦しみなかなか主要大会の出場が叶わず、昨年の「全日本」6区で僅差の区間5位と、ようやく第一線に復帰を果たしてきました。これまでトラックではこれといった成績がなかったのですが、今季は日本選手権で8位、7月のホクレンディスタンスでは10000m31分57秒92、3000m9分06秒29と自己記録を伸ばし、完全にかつての調子は取り戻してきています。

「走る姿が美しい」というのは、それがそのまま「長距離走のフォームとして優れている」のかどうか、私には細かいところまでは分かりません。けれども、168㎝の長身に均整のとれたプロポーションを活かした雄大なスケールの走り、背筋をピンと張り真っ直ぐに脚が伸びてくるブレのないランニングフォームは、いつも見ていて惚れ惚れとします。同じ意味で、横江選手や小原怜選手(天満屋)などの走る姿も「美しい」と感じる中で、やはり中村選手がピカイチです。
ユニバーサルは去年までのメンバーから後藤奈津子選手(宮崎銀行に移籍)、永尾薫選手(引退?)が抜け、那須川瑞穂選手もマラソンレース直後で今回はエントリーなし。若手勢最注目の一人である鷲見梓沙選手の状態がどうなのか、がチームの成績を大きく左右することとなるでしょうが、和久夢来選手とともに重要区間を担う可能性が高い中村萌乃選手の、安定感あふれる美しいランニングからは、目を離せません。


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◆いばらきが誇る美女ランナー…菊池理沙
私の地元・茨城県から唯1チーム出場する日立の中軸、菊池理沙選手(26)。
やはり165㎝のスラリとした体形…ということで、だいたい私メの女性の好みがお解りいただけようかというところです。
中村選手のように走りが美しいとは言えない、どちらかと言えばブレの大きな泥臭いフォームでひた走るランナーですけど、色白の肌をピンクに染めて歯を食いしばる様子は…やっぱり大好きです!

写真は2013年の『東日本実業団女子駅伝』の1区(6.0km)終盤で、中村選手と首位争いを繰り広げた時の模様。「全盛時」という言葉を使いたくはないのですが、この年は菊池選手にとって一つのピークを迎えたシーズンでした。
このレースの1週間後に行われた『東日本女子駅伝』では茨城の2区(4.0km)を務め、先行する3チームをごぼう抜きしてトップに立つ区間賞の走り。トラックシーズンには5000mで現在もPBである15分36秒28をマーク。『国際千葉駅伝』の女子代表に選ばれ、日の丸ユニを経験することもできました。
とうぜん、選手層が厚いとは言えない日立のエースとして実業団駅伝では3区、5区などの主要区間を走る存在とならなければならないところ、いまだに専ら5km未満のつなぎの区間ばかりを任されています。
菊池選手自身が14年以降、今一つ個人の結果が出ていないということもあるでしょうが、千葉駅伝がそうだったように、必要以上に突っ込み過ぎて後半ヘタってしまう悪い癖、さらにそれ以前に、駅伝に対して気負い過ぎて失敗する傾向を脱却できないことを、チームスタッフが危惧しているのだと思われます。
今季は『ホクレン』で久々に10000mの自己記録(32分21秒20)を出し、一流どころの目安である31分台まであと一息のところへと調子を戻してきています。チームの支柱だった上谷田愛美が去った後を埋める存在として、ぜひ志願してでも主要区間を走ってもらいたいものです。

同じ日立には、高卒4年目になる伊坂菜生(22)という美女ランナーもいます。菊池選手も伊坂選手も、生粋の県内出身者です…もとい、だっぺ! 誰だ、「イバラキには美人が少ない」なんて言ってる奴は!?(その昔、常陸の国を統治していた佐竹なにがしという大名が秋田へ国替えさせられた時に、土地の美人をすべて連れて行ってしまったからだ、という話が伝わっていますけど…)
ガンバレ、日立!!

 

『実業団女子駅伝』のミカタ①~横江里沙の走りに大注目!



ロードレース・シーズン真っ盛りですが、今週は高校駅伝の地区大会が一部行われたほかは、TV中継するほどのレースがありませんでした。地区高校駅伝も、今年は男女ともに記念大会ではないため、都大路を走る高校が新たに決まるというわけでもなく、ややテンションは低め。一昨年までは23日(祝日)に『国際千葉駅伝』があったんですけど、なくなっちゃいましたしね。
で、次の日曜日・27日、宮城県で『第36回全日本実業団対抗女子駅伝』が行われます。従来は12月第2日曜日が恒例の開催日となっていたところ、東北の気象条件を勘案してこの時期に変更されました。
開催を間近にして東北沿岸での地震は少々心配ですが、まあそこは気にしても、ね。

マラソン・駅伝シーズンの一連のレースの中でも、私が毎年最も楽しみにしている大会の一つです。
何がって?…そりゃああなた、走る女性は美しい、女子と書いて「好」と読む、私のブログを読んでくださっている方であれば、お分かりですよね?
駅伝に日本選手権というものがない以上、この大会が事実上のチームレース頂上決戦。ということはつまり、日本の女子長距離界を代表するトップランナーの大多数を、いっぺんに見られる大会なわけです。
次代を担う中高生ランナーをたくさん見られる『都道府県対抗全国女子駅伝』も楽しみですが、『全日本実業団』のハイレベルな争いはまた、格別です。それに、6区間で42.195kmという設定がまた、絶妙ですね。『都道府県』は距離は同じでも9区間は少々せわしなさ過ぎるし、その割にアンカー区間の比重が大き過ぎて、ちょっとどうかな、というところがあります。
不況の続く世の中、6人以上のメンバーを揃えるだけのチーム運営を継続するのは企業として大変なことでしょうが、それでも今年は、予選会を含めて36ものチームがチャレンジしてきているのは、ありがたいことですね。

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◆予想はしませんが…!
何度も書きますが、駅伝の順位予想ほど難しいものはない。この大会に関してだけでも、私はここ数年、ことごとく予想を外しています。つまり、一度も「デンソー優勝!」と予想したことがないのに、気が付いたら3連覇しちゃってる…なので、今年は予想しません。隙のないレースをしたチームが勝つ、とだけ言っておきましょう。
必然的に、チームレースではありながら、私の関心の多くは、個々の選手の走りに向かいます。
今年はリオ・オリンピックがありましたんで、TV演出的には「オリンピアン」となった長距離・マラソン代表の7選手がまずはクローズアップされることになるでしょうが、自分なりの注目選手は、また別のところにいたりします。
その筆頭は、もちろんこの人!
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はい、昨年5区区間新記録で突如ブレイクした大器、22歳の横江里沙選手(豊田自動織機)です!

ちょっと1年前を思い出してみるとですね、5区の区間賞候補として名前が挙がっていたのは、まず区間記録保持者の木﨑良子(ダイハツ)。続いて岐阜コース時代から5区のスペシャリストで名を馳せた重友梨佐(天満屋)、予選会で著しい成長をアピールした和久夢来(ユニバーサル)、直前に5000m15分16秒43というPBを出していた宮﨑悠香(九電工)、といったところでした。
5区への中継時点で、トップを独走するデンソーを追う2位中継は九電工で41秒差、以下積水化学が九電工から33秒差、さらに4秒差で豊田織機、2秒差でユニバーサルと第一生命という目まぐるしい状況で、5区の序盤では写真のような3位グループが形成されました。
この中で区間賞候補と言われていた和久以下をあっさりと振り切り、遥か前方にいた九電工・宮﨑をも抜き去った横江が、首位デンソーに22秒差まで迫る快走を見せ、木﨑の持つ区間記録を25秒も縮める32分15秒/10.0kmで区間賞を獲得したのでした。
区間記録に関しては関根花観(日本郵政G)、和久、石井寿美(ヤマダ電機)までの4人が更新していることから、この日のコンディション(風向きなど)が良好だったためとも考えられますが、中でも横江選手の走りは「圧巻」の一言に尽きました。

須磨学園高校1年生の時から「大器」としての期待が高かった横江選手は、社会人となってしばらくは故障の影響などで鳴かず飛ばずの状態が続いていましたが、この年7月の「ホクレンディスタンス」5000mで当時の自己記録(15分33秒77)をマークして日本人1位を占め、突如「覚醒」。
しかしながら、この駅伝の段階ではまったくと言ってよいほど注目されておらず、これだけの快走劇を見せながら、中継を担当したスチャラカTV局には横江選手の取材情報がほとんどなかったと見え、僅かに増田明美さんの「細かすぎる解説」で故障の経緯などがチラッと紹介されただけでした。
その後はご承知のとおり、1週間後の「日体大記録会」で初めて10000mを走り32分13秒30でオリンピック標準記録を突破。最終選考会の日本選手権では密かに「優勝候補」と期待しましたが、レース経験不足を露呈したか、あるいは調子が今一つだったか、いいところなく敗退。奮起一番、ゲンのいい「ホクレン」で5000m15分18秒11と今季日本ランキング1位の記録を出し、引き続き好調が伝えられています。

今や日本の女子トラック長距離界は、現時点では故障の影響で状態がハッキリしないものの鈴木亜由子(日本郵政G)が"女王”の座にデンと居座り、オリンピック代表の関根、高島由香(資生堂)、上原美幸(第一生命)、尾西美咲(積水化学)らが追随して、国体の表彰台を独占した西原加純らのヤマダ勢、全日本実業団を制した松田瑞生(ダイハツ)、心境著しい加藤岬(九電工)らが絡むという展開。1年間休養した鷲見梓沙(ユニバーサル)や実業団には登録していない安藤友香、清田真央(ともにスズキ浜松AC)らも外せないですね。
そうした中では、いまだ「全日本駅伝5区区間賞」以外にタイトルの一つも持っていない横江選手は、まだまだチャレンジャーの位置づけです。
しかしながら、スケールの大きな“静かなる”走り、1500mで鍛え上げたスピード、ラストのキレと、類まれな素質を開花させつつある横江選手は、高校時代からの恩師・長谷川重夫監督に赤羽周平コーチ、さらに実力拮抗のチームメイトに恵まれた環境で、グングン成長していくものと期待しています。これからの注目度ナンバーワン、と断言しておきましょう。 

27日の本番で、横江選手はエース区間の3区(10.9km)を走ることが予想されています。最近の合宿練習等で遜色のない走りを続ける福田有以、林田みさき、キャプテンの沼田未知、4区の区間賞候補アン・カリンジときて、あとは山本菜緒か藪下明音か…強力ラインナップで迎える今年の駅伝は、新谷仁美や青山瑠衣などまったく異なるメンバーで初優勝した2008年以来の「クィーン」の座に就く大チャンスです。
「予想」ではないけれど、私のイチオシは、選手では横江里沙、チームでは豊田自動織機であることを公言するに、やぶさかではありません。(結局、予想か??)

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