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この顔、この名前、陸上競技ファンならば「おぉ!」と膝を叩くでしょうね。
100mHのU-20日本記録(13秒05)保持者であり、ベルリン世界選手権にも出場した元日本チャンピオン、寺田明日香さんです。

恵庭北高時代はインターハイの100mHで3年連続優勝、さらに3年時には100mと400mRも制して今年青山学院大が達成したのと同じ「3連覇・3冠」を達成、日本選手権でも100mH3連覇、とくれば堂々の「トリプル3」。
社会人2年目の2009年には、2度にわたって13秒05をマークして、一躍「12秒台突入」の急先鋒に躍り出ました。100mでもランキング上位にいたため、ヨンケイの代表チームに加わることもありました。当時在籍していた北海道ハイテクACでは、1つ先輩の福島千里と並ぶ2大スター選手であり、掛け値なしに日本短距離界にとって最大のホープだったのです。
2010年、20歳での日本選手権3連覇を最後に精彩を欠くようになり、おそらく度重なる故障のためでしょう、そのままひっそりと名前を聞かなくなっていきました。
その後、結婚して現姓は佐藤、1児の母親になっているとのことです。

その寺田選手の近況が、今週のテレビ朝日系『Get Sports』の中で、ほんの1分ほどではありましたが紹介されました。なんと、7人制ラグビーの日本代表候補として、東京オリンピック出場を目指しているというのです。
故障で陸上生活を断念したとはいえ、彼女の「黄金の脚」をもってすれば、女子ラグビー界のスピードスターとしての大活躍が、もしかすると見られるかもしれませんね。

※なお<第1弾>は、昨年8月2日の投稿で、元ハンマー投チャンピオンの野口裕史選手について紹介しています。