豊大先生流・陸上競技のミカタ

陸上競技を見続けて半世紀。「かけっこ」をこよなく愛するオヤジの長文日記です。 (2016年6月9日開設)

『第42回全日本実業団対抗女子駅伝』大胆展望



※あらかじめお断りしておきますが、当ブログでは『クイーンズ駅伝』とか『プリンセス駅伝』とかいう呼称はいっさい用いません。「クイーンズエイト」だとか、予選会なのに「プリンセス駅伝“優勝”!」なんて言い方もしません。真面目な真面目な陸上ブログですんで、あくまでも『月刊陸上競技』方式の表記でいきます。(『ゲツリク』に「パナソニック初のトップ通過」の見出し、さすがでしたねえ!)
PXL_20221124_235232133.MP


さて今年の女子陸上長距離界も、クライマックスの季節を迎えました。
振り返れば、ひところ毎日のように書きまくっていた当ブログも、前回記事は半年以上も前の、お馴染み・実業団各チームの所属選手名鑑。まったくこれだけで数少ない読者様のご来訪を繋ぎとめているというトホホぶりには呆れますが、ここは開き直って、突然大胆に展望をかましてみたいと思います。
個人的には、ここ十数年、日本の女子長距離は新谷仁美女王様(昨今は「鬼」と呼ばれてらっしゃいます)を中心に回っていると思っておりまして、昨年は(どこも触れてませんでしたが)この女王様によって、「異なる3チームで全日本実業団駅伝優勝」という不滅の大記録が達成されたところ。今回もセキスイの連覇なるかが最大の焦点となるわけですが、いつにも増して百花繚乱、見どころの尽きない一戦となることは間違いなく、注目すべきはFIFAワールドカップなんかの比ではございません!

なお評論につきましては全24チームについて記すべきところ、時間と労力の限界ということで、上位候補と私が勝手に認定した15チームに限らせていただきました。上位候補とは、シード権獲得に絡んでくると思われる、というほどの意味で、このほかにもダイソーやユニクロなんかも強そうなんですが、ここらへんは論評するまでの知識や情報を持たないもんですから、どうもすみません。我が地元チームの日立についても触れたいところでしたが、こちらはどう叩いてもシード入りの芽はなさそうなので…。
記載は、順不同です。・・・嘘です。さりげなく、順位予想してます。駅伝の順位を予想するくらい当てずっぽうなものはないとは重々承知していますが、軽くお遊びということで。
というわけで、最終エントリー発表直前の投稿となってしまいましたが、まずは渾身のオーダー予想の結果から、お楽しみください。

※●→監督 ◎→キャプテン ①→予想出場メンバー(予想走順) ②→その他登録メンバー ③→登録外メンバー ④4月以降の退団選手

※参考記事 → 2022年度実業団女子長距離チーム一覧

資生堂
 ●岩水 嘉孝
 ①木村 友香樺沢 和佳奈/五島 莉乃
  ジュディ・ジェプングティチ
  一山 麻緒高島 由香

 ②佐藤 成葉前田 海音大谷 菜南子
之下 沙椰

 ③干飯 里桜

 永井 智里(東京メトロへ)


五島選手に前回の勢いがあれば、3区でも5区でも区間賞の有力候補。それは新加入の一山選手も同様で、この2枚看板は強力です。となると大望成就は1区の出来次第。切れ味鋭い木村選手か安定感抜群の高島選手か、あるいは1区得意の五島選手、一山選手もあるのかな、と悩むところではあります。総合力ではジュディ選手を擁する分だけ、やや積水を上回るのではないかと考え、今回の「本命」に推すことにします。

◆積水化学

 ●野口 英盛

 ①森 智香子/卜部 蘭/佐藤 早也伽/
弟子丸 小春/新谷 仁美/佐々木 梨七

 ②鍋島 莉奈田浦 英理歌長澤 日桜里
道清 愛紗

 ③和田 美々里

 ④飯島 理子


鍋島選手がメンバー入りできる状態か否かが大きな分かれ目になるところですが、現状まだエース級の活躍を期待するのは難しそうです。そうなると初優勝した昨年同様の布陣・オーダーとなることが考えられ、卜部・森・佐藤各選手がやや停滞気味の一方、佐々木(旧姓・木村…改姓の理由が伝えられていないのは、婚姻ではなく家庭の事情によるものと思われます)・弟子丸両選手の成長分、そして新谷選手の好調キープが期待値となりそうです。新谷選手は「4区以外の区間記録を全部作りたい」との発言があるので、3区ではなく5区でのリベンジ戦か?…まあ戦略的には3区でしょうけど。意表をついて、田中希実対策で1区に登場という奇襲作戦はないでしょうね?
ズバリ!連覇の可能性は40%、トップ3には確実に入ってくるか?

日本郵政グループ
 ●髙橋 昌彦

 ①
和田 優菜三原 梓/廣中 璃梨佳/
  菅田 雅香大西 ひかり/鈴木 亜由子

 ②
太田 琴菜樽本 知夏小坂井 智絵
  /
土井 葉月

 ③高橋 明日香
山中 菜摘

高卒生え抜きの若手の成長、即戦力の和田選手の加入で、トップ争いの中でもジワリと底力を蓄えてきたチームです。鈴木選手の久々のマラソンでの快走も明るい材料で、誰がメンバー入りしても不思議はない整った戦力が揃いました。何と言っても注目は廣中選手。駅伝不敗伝説が今年も継続されるのかどうか、そしてチームの優勝に決定打となるパフォーマンスを見せられるかどうか、目が離せません。

第一生命グループ
 ●山下 佐知子
 ①出水田眞紀/古川 結美/小海 遥/
櫻川 響晶鈴木 優花田中 華絵

 ②◎原田 紋里藤岡 加梨/関谷 夏希
  松本 奈々

 ④
樽本つかさ/佐野 英里佳/山本 晏佳吏


会社の節目(今回は創立120周年)には気合を入れてくる古豪チームは、台風の目かもしれません。予選会は終盤に起用した鈴木・関谷の新旧大東大鉄板エースが不発に終わりましたが、順当ならばおそらくパナソニックの前に行っていたでしょう。関谷選手のスランプは少々深刻ながら、鈴木優花は今度はやるはず。長距離区間も走れる小海選手や古川選手がうまく波に乗れば、イッキに浮上も十分あり得ます。あとはコンディションのいい選手を6人揃えられるかにかかっています。

豊田自動織機
 ●松田 三笠
 ①田中 希実後藤 夢川口 桃佳/
  ヘレン・エカラレ/藪下 明音/
小笠原 安香音

 ②前田 梨乃/城所 日和/磯部 早良
  藤田 あい

 ③
原田 まりん


いよいよ、いよいよ田中希実選手の実業団駅伝デビュー戦!…とはいうものの、しばしば比較の対象となる廣中選手とは対照的に、田中選手は駅伝での区間賞に縁がありません。都大路の1区を何度も走りながら、今年もまた五島選手にちぎられる屈辱に甘んじています。さらにこの宮城路には、田中選手にとってうってつけと思われる区間がなく、どこに使うか迷うところでしょう。京都と同じく登り基調の1区はその京都以上にタフなコースですが、それでもここしかないでしょうね。猛者ぞろいの中を食らいついて、ゴールスプリントで一気に差を開き、相棒の後藤選手へリレー…実力者の川口選手、エカラレ選手と引き継いで、おそらくここまでトップを快走する青写真かと思われます。チームは予選会で苦戦しましたが、多分に各選手の区間適性をテストした気配があり、本戦の豊田は終盤まで上位を掻き回すのではないでしょうか。

ダイハツ
 ●山中 美和子

 ①西出 優月武田 千加世田 梨花
  前田 彩里/森 菜月/松田 瑞生

 ②◎本 香奈子/上田 雪菜柴田 佑希
村尾 綾香

 ④竹山 楓菜信岡 桃英


ルーキー加世田選手のマラソン快記録の朗報はあった一方、大黒柱・松田選手の動向が結婚のニュース以外、いま一つ伝わってきません。優勝争いの場合を除いて比較的負担の少ないアンカー区間を任されるような気がしています。久々に駅伝を走る前田選手がどこに配置されるかが注目。6月の日本選手権3000mSCでブレイクした西出選手の勢いある走りにも期待しています。

パナソニック
 ●安養寺 俊隆
 ①内藤 早紀子堀 優花信櫻 空
中村 優希田 香織渡邊 菜々美

 ②森田 詩織/伊藤 南美川口 幸奈


予選会トップはシード権「下剋上」の一番手ですが、堀選手が本格復帰なれば、優勝争いにも絡める力を持っています。反面、選手層の薄さなど“線が細い”イメージも拭いきれず、ひとつ歯車が狂えば大敗の危険も孕んでいるチームと映ります。完全復活を印象付けた渡邊選手、好調のベテラン内藤選手、成長著しい信櫻選手をどこに配置するか、監督の采配とその結果が見どころです。

◆エディオン
 ●沢栁 厚志
 ①萩谷 楓/江口 美咲/細田 あい
  中島 紗弥/矢田 みくに(デンソーより)
  ◎西田 美咲

 ②
山本 明日香/工藤 杏華小倉 稜央
  安 なつ美

 ④
緒方 美咲


予選会ではやや期待外れの順位に終わりましたが、オリンピアン萩谷選手の不調、ロンドンマラソン直後で細田選手不在と、大きく埋め合わせが可能な敗因がありました。移籍したばかりの矢田選手も試運転段階。それらが本領を発揮してくると…確実にシード権入りする戦力と思えてきます。なにしろこの3人とも10000mのPBは31分35秒。トラックシーズン後半からやや精彩を欠いていた萩谷選手の出来如何、というところでしょうか。


天満屋
 ●武富 豊
 ①小原 怜/翁田 あかり前田 穂南/
大東 優奈渡邉 桃子松下 菜摘

 ②谷本 観月/𠮷薗 栞立迫 志穂
  高橋 実夢

 ③干飯 奈桜

 ④西川さくら小汲 紋加


顔ぶれの重厚感はトップクラスなんですが、なにせマラソン強豪の多いチームだけに、2区・4区のスピード区間が常に課題。全員が好調ならばもともと中距離ランナーだった小原選手に2区あたりを託すのも一手かと思うのですが、この中では本人の意向もあり1区は外せませんね。1区といえば、4年ぶりに復帰した翁田選手。プロ野球1年目で大活躍した弟に負けじ、の奮闘が期待されますが、短い区間は却って荷が重いでしょうか?

◆九電工
 ●藤野 圭太
 ①唐沢 ゆり花房 百伽逸木 和香菜/
キプケモイ・ジョアン・チェプケモイ/
林田 美咲/宮田 梨奈

 ②小園 彩華/森田 真帆/河内 愛奈

 ③ジェロティ
ッチ・ウィニー

 ④中須 瑠菜


予選会2位は、当方の予想以上の躍進でした。逸木選手が頼もしい大黒柱になったこと、林田選手が長距離区間で十分通用する目途が立ったことが大きな収穫。これで、藤野監督が課題に挙げた前半の出遅れの修正が見込まれます。あと1枚、2枚コマが揃えばというところですが、今年は粘り強くシードを伺いに行くレースになるでしょう。

ワコール
 ●市川 武志(監督代理)

 ①谷口 真菜井手 彩乃安藤 友香/
宇都 ひなた柳谷 日菜柴田 来夢

 ②
坪倉 琴美枚田 茉優

 ④清水 萌(三井住友海上へ)


大エースの退団は何とも手痛いものの、若手の底上げは順調でチーム力としては、ぎりシードに滑り込んだ前回とさほど遜色ないようです。ただし周囲も強くなっている分、今のままでは4年続いたシード権を手放すことになりかねません。安藤選手に続くエース格にまで評価を上げている井手選手ですが、長い距離に実績がないだけに使いどころに悩むでしょうね。本来なら1区に起用できればいいのですが。その分、ルーキー柳谷選手に長距離区間を任せられるのは、頼もしいです。

デンソー
 ●荻原 知紀

 ①小笠原 朱里/小泉 直子/岩出 玲亜
  ブカ・デスタ・ブルカ
  池内 綾乃川北 陽菜

 ②
平田 歩弓松本 夢佳/久保 心優
小山 香子(加入時不明)

 ③
鳥居 華ロバゼイトナ・フーサン

 ④
松田 杏奈(三井住友海上へ)
  矢田みくに(エディオンへ)酒井 美玖


ここ1年で激しく選手の入れ替わりがありました。矢野・森林・矢田・松田・酒井といった主力級が抜けて、一旦スタッフ入りした池内綾乃の選手復帰、プロランナー岩出選手の加入はあるものの、やや弱体化の感を免れません。中で、登録メンバーの10人目に突然名前が現れた小山香子というHPにも載っていない謎の選手?かつて順天堂大で活躍しその後アメリカ留学へ進んだという経歴しか分かりません。本戦の秘密兵器となるのでしょうか?…にしても、現状ではシード権死守が当面の課題となるでしょうか。

ヤマダホールディングス
 ●髙木 雅一

 ①清水 真帆
土田 佳奈岡本 春美/
  星野 輝麗/◎筒井 咲帆/荻野 実夕

 加藤 詩帆加/小指 有未(9月加入)

 ④野見山 紋圭


ここは辛いですね。主力がゴッソリとシスメックスへ移籍(しかもそのシスメックスは予選敗退)したことで弱体化は明らか。どうも、一般種目部門を併設して以来、チームの運営がスッキリいっていない気がしてなりません。ただ清水選手がタフな1区をこなせる状態に戻っていると思われるので、5区にもエース級を残せることに希望を繋ぎます。3連続シードなるか、微妙!

三井住友海上
 ●鈴木 尚人
 ①野添 佑莉/清水 萌/松田 杏奈
カマウ・タビタ・ジェリ/
西山 未奈美福居 紗希

 ②片貝 洋美根塚 みのり/黒川 円佳
  吉原 あかり

かつての駅伝女王国も毎年のように主力選手を失い、ジリ貧状態が続いていましたが、ここへ来てようやく補強も整ってきたというところです。移籍組に頼らざるを得ないのが実情ながら、それらの奮闘で若い選手が波に乗れるシチュエーションが作れれば、次につながる駅伝ができるはずです。

◆ユニバーサルエンターテインメント
 ●深山 文夫
 ①猿見田 裕香/山﨑 夢乃和久 夢来/
  ナオミ・ムッソーニ/白石 由佳子/
  鷲見 梓沙

 ②
大西 響/髙木 結加/奥村 沙帆/
  中尾 有梨沙(8月加入)

 ③◎青山 瑠衣/由水 沙季/篠塚 麻衣/
  田川 友貴


もともとあまりトラックレースに出てこない社風(?)のせいか、イマイチ状態が掴めないのですが、予想外の健闘でシード入りした前回よりは、計算できるチーム力となっているようです。ただ主力選手の5000mタイムがおしなべて15分50秒台と、大砲不在の状況は変わりありません。どうやら鷲見選手が久々に使えそうだという点に一縷の望みあり、といったところでしょうか。正直、再度のトップ8入りは厳しいでしょう。


   
 

2022年度はこうなります/実業団女子長距離チーム一覧



東京オリンピックを挟んだこの1年ないし2年間は、とりわけ女子中長距離界にとっては正しく激動の時、開花の季節と言ってよろしかろうと考えます。
1500mから10000mまでのトラック4種目、およびマラソン女子限定、ハーフマラソンのことごとくで日本記録が更新され、オリンピック本番でも入賞、また入賞の快挙連発。このジャンルのファンとしては、堪らない瞬間をたくさん見せていただいてきたものです。
競技そのものだけでなく、これを取り巻くスタッフやらメディアやらの動向までもが逐一SNS等によって身近に伝わって来る昨今、当ブログの発信力では到底追いつかない諦観に苛まれつつ、今年もいちおう、やるだけのことはやっておくこととしましょう。

というわけで、新年度の風物詩、実業団女子の長距離・駅伝チーム総まとめをお送りします。
ま、こうなります、と言い切っちゃっていいもんですかどうですか…。
例年同様、あくまでも素人&部外者&個人の集めた限りある情報をもとにしたラインアップですので、そこはご理解・ご同情を賜りますよう。
今回からコモディイイダを加えて、全39チーム掲載します。
※4/3センコーを追記して全40チーム。

ここ数年、少しずつその機運が伺えてはいたのですが、今回はまた、チーム間の異動が随分と派手なものになってきましたね。あるチームでクスブっていた選手が心機一転、新天地で再起を図る!…といった趣旨だけでは片づけられない、あっと驚く移籍劇が、つい最近まで(あるいはこの後も?)しばしば起こっています。
今のところは顕在化していないものの、よもや企業同士の軋轢や戦力偏重といった望ましからぬ事態に向かわないよう、実業団連合での十分な議論が行われていることを願います。

<●は監督、◎は主将。太字は昨年掲載時以降の新加入選手、( )内は前所属。※は昨年4月時点での在籍選手中、現在までに引退・退部が確認された選手 補足的なコメントは、概ね『実業団女子駅伝』へ向けたチーム戦力についての私見を述べさせていただいています

◆積水化学(12人)
●野口 英盛
森 智香子/佐藤 早也伽/飯島 理子
新谷 仁美/卜部 蘭/木村 梨七
弟子丸 小春/長澤 日桜里/
和田 美々里/
鍋島 莉奈(日本郵政G)

田浦 英理歌(東洋大)

道清 愛紗(須磨学園高)
宇田川 侑希/野村 蒼

創部25年にして実業団駅伝初優勝を達成した昨年の陣容はほぼ変わらず、そこに故障からの復活を期す鍋島選手が加わりました。実は年末ごろに、関係者が「大物選手のTWOLAPS加入」を仄めかしていたので、これだったか!と納得した次第。新谷選手のマラソン再々挑戦も決まり、モリチカもサトサヤもますます意気軒高。今季のセキスイも目が離せません!

資生堂(12人)
●川村 浩之
木村 友香高島 由香/前田 海音/
五島 莉乃佐藤 成葉永井 智里/
樺沢 和佳奈/木之下 沙椰/
ジュディ・ジェプングティチ

大谷 菜南子(松山大)

干飯 里桜(須磨学園高)

一山 麻緒(ワコール)
日隈 彩美

この年度末になって、一山選手および永山忠幸氏の電撃加入のニュースは衝撃的!女子長距離では最も歴史ある東西実業団の両社にどんなやり取りがあったのかは興味を惹かれますが、それよりも何よりも、新天地での一山選手の走りに注目&期待。2度続けて新谷選手を破った五島選手、木村選手らとともに、世界での活躍を願います。

デンソー(12人)
●荻原 知紀
小泉 直子/矢田みくに
ロバゼイトナ・フーサン/
小笠原 朱里/平田 歩弓/松本 夢佳

川北 陽菜ブカ・デスタ・フルカ
松田 杏奈酒井 美玖/鳥居 華/
久保 心優(神村学園高)
森林 未来(しまむらへ)
矢野 栞理
/池内 綾乃

こうしてみると、昨年の実業団駅伝トップ3というのは、さもありなんとも言うべき戦力を誇っていますね。3連覇当時を知っているのは小泉選手だけになりましたが、ここまで巻き返してくるのはやはりチームに備わった地力でしょう。年間を通じて比較的故障者が少ないのも、強みです。
(4/3池内選手の退部を追記。立命館宇治時代からずっと応援してきたので残念です。これで立命大黄金世代で現役に残っているのは、大森菜月選手・青木奈波選手・池本愛選手だけになりました)


日本郵政グループ(12人)
●髙橋 昌彦
鈴木 亜由子/太田 琴菜樽本 知夏
大西 ひかり/菅田 雅香
高橋 明日香廣中 璃梨佳/
小坂井 智絵/土井 葉月三原 梓/
和田 優菜(名城大)
山中 菜摘(仙台育英高)
鍋島 莉奈(積水化学へ)

鈴木・鍋島・関根の三人娘が揃っていた頃に比べると、さすがにここ2~3年で戦力ダウンの感は免れませんでしたが、2人の大型ルーキーで一挙挽回となりますかどうか。そして不動の大エースとなった廣中選手には、いっそう世界での活躍を期待してしまいます。果たして彼女のマラソン・デビューはいつになるのか、もう楽しみでしかないですね。

ダイハツ(12人)
●山中 美和子
本 香奈子/前田 彩里/森 菜月
/松田 瑞生竹山 楓菜信岡 桃英
上田 雪菜柴田 佑希武田 千
村尾 綾香/加世田 梨花
西出 優月(関西外語大)
水口 瞳(ユニクロへ)
久馬 悠/久馬 萌/
下田平 渚(センコーへ)

中学生時代、1月の都大路を春風のように駆け抜けた久馬姉妹が、遂に引退しました。早熟の天才と言ってしまえばそれまでですが、あれほどの素質を開花させ得なかった高校・大学・実業団でのプロセスは、逆に深く掘り下げて考察する意義があるのではないでしょうか?
(4/3マネジャー加入の小川さんを選手と勘違いして記載していましたので、訂正しました)


ヤマダホールディングス(8人)
●髙木 雅一
筒井 咲帆/清水 真帆荻野 実夕
岡本 春美/星野 輝麗/
土田 佳奈(埼玉医科大G)

加藤 詩帆加(大阪学院大)

野見山 紋圭(神村学園高)

田崎 優理/柴田 彩花石井 寿美
 (以上シスメックスへ)/
末山 優珠米澤 杏樹

この1年間で、4人の選手がシスメックスへ移籍。(他に竹地志帆はマネジャーとして移籍)かつて佛教大学の黄金期を築いた森川監督の動きに選手が追従したということなのでしょうが、聊か不穏な雰囲気を感じるとともに、ヤマダにとってはまさに緊急事態。あの陣容でよくシード入りを掴んだなと思いましたが、今季はさらに深刻です。予選会免除の特典を活かして若手・新人の強化を図るなど、立て直しに向かってほしいものです。

◆ユニバーサルエンターテインメント
 (13人)

●深山 文夫
青山 瑠衣/和久 夢来/由水 沙季/
篠塚 麻衣/鷲見 梓沙/猿見田 裕香/
大西 響/ナオミ・ムッソーニ/
髙木 結加/白石 由佳子/奥村 沙帆/
山﨑 夢乃田川 友貴(松山大)
伊澤 菜々花

このチームのシード入りにも正直驚きました。これも、優勝経験のある名門の地力なんでしょうか。現状これといって上昇要素が見当たらず、予選会を通らずに済むアドバンテージを活かして奮起躍進してもらいたいものです。(4/3田川選手加入を追記)

ワコール(9人)
市川 武志(監督代理)
坪倉 琴美谷口 真菜安藤 友香/
枚田 茉優/清水 萌井手 彩乃
柴田 来夢/柳谷 日菜(関西大)/
宇都 ひなた(鹿児島高)

福士 加代子/佐藤 明日美/
一山 麻緒(資生堂へ)

一山選手の離脱は事情も分かりますが、チームの象徴的存在だった福士選手と永山監督を一挙に失った選手たち…とりわけ時の栖、スズキ浜松ACに続いて、みたび指導者に置き去りにされた安藤友香の胸中や如何に?
※4/3 柳谷選手の退部を追記
※4/14 柳谷・宇都両選手の加入を追記


三井住友海上(8人)
●鈴木 尚人
野添 佑莉/片貝 洋美
カマウ・タビタ・ジェリ/
福居 紗希/根塚 みのり/黒川 円佳
西山 未奈美(松山大)

吉原 あかり(仙台育英高)
田邊 美咲/橋本 奈海/古寺 冴佳

かつての常勝チームながら、昨年の本戦9位は大健闘。ちょっとの躓きで予選ボーダーラインにもなりかねない状況にあったところ、今年も主力選手が数名退部して、苦しい台所事情は続いています。

◆ユニクロ(13人)
●長沼 祥吾
吉川 侑美/荘司 麻衣/康本 花梨/
水口 瞳(ダイハツ)/
小笠原 晴季
加藤 綾華尾方 星華/中尾 真衣
平島 美来/平井 見季(肥後銀行)
福田 有以(豊田自動織機)
朝日 春瑠(日本体育大)
阿部 円海(横手誠陵学院高)
野村 沙世/森野 夏歩

30歳の声とともに進化を見せ始めた吉川選手を柱に、ダークホース的な活躍が期待されます。吉川選手もそうですが、他チームからの移籍選手で戦力を整えてきたのがこのチームの特徴。肥後銀前キャプテンの平井選手や、逸材と言われた福田選手の加入は心強いですね。

◆エディオン(10人)
●沢栁 厚志
◎西田 美咲/江口 美咲/緒方 美咲
萩谷 楓/山本 明日香/小倉 稜央
細田 あい工藤 杏華安 なつ美
中島 紗弥(鹿屋体育大)
石澤 ゆかり(日立へ)三ツ木 桃香

トラック部門では木村文子選手の引退が残念ですが、一方で競歩・藤井菜々子選手の活躍もあり、話題に事欠かない独自のチームカラー。長距離部門では萩谷、細田という芯が据わったことで、歯車の動きが良くなってきた感があります。今季こそは、シード入りが実現するような気がします。

天満屋(13人)
●武富 豊
小原 怜/谷本 観月/前田 穂南/
松下 菜摘大東 優奈西川さくら
渡邉 桃子小汲 紋加/
翁田 あかり(4年ぶり復帰)/
𠮷薗 栞(立命館大)
高橋 実夢(倉敷高)
干飯 奈桜(須磨学園高)
立迫 志穂(国分中央高)
三宅 紗蘭高木 綾女嵯峨山佳菜未

マラソン2時間23分台のランナーが4人いる、って凄いチームですねえ。この後もまだまだ、新たなスターが続いてくれることを期待して止みませんが、とりあえずは前田選手の大復活祭を楽しみにしています。久々にTwitterには元気な姿を投稿していました。オリンピックは残念でしたが、実力日本最強と私は信じています。
(4/2追記)高木選手および嵯峨山選手退部、翁田選手復帰の情報を追加


第一生命グループ(13人)
●山下 佐知子
原田 紋里出水田眞紀/古川 結美/
櫻川 響晶樽本つかさ/山本 晏佳吏/
佐野 英里佳/小海 遥/藤岡 加梨/
田中 華絵/
関谷 夏希(大東文化大大学院)
鈴木 優花(大東文化大)

松本 奈々(順天堂大)
上原 美幸(鹿児島銀行へ)
原田まつり(日女体大へ)
鈴木 理子(コモディイイダへ)

今年もやや地味な、といっては失礼ですが、大砲不在の陣容でシーズンを戦わねばなりません。指導環境に揺るぎはないと思われますので、総力戦ができれば昨年のヤマダやユニバのように、上位浮上を達成できる地力があるチームだと思っています。
(4/2追記)
…と思ってたら、本記事アップ直後に発表がありまして、大東大から関谷・鈴木の大砲2門が加入とのこと。(そういえば鈴木選手の第一生命入りはどこかで聞いたな、と思い出しました)様相がガラリと変わってまいりました。不用意なコメントで相済みません。


◆九電工(11人)
●藤野 圭太(女子部)
逸木 和香菜/
キプケモイ・ジョアン・チェプケモイ/
唐沢 ゆり林田 美咲/
ジェロティッチ・ウィニー
宮田 梨奈/小園 彩華/中須 瑠菜
森田 真帆/
花房 百伽(福岡大)

河内 愛奈(広島皆実高)

陣内 綾子大倉 真歩加藤 岬/
  木本 胡実

陣内、加藤と、重鎮選手が相次いで競技を去り寂しさも感じさせますが、九州の古豪としての存在感は健在です。林田選手あたりがもう一皮むけてくると、面白い存在になりそうです。

日立(13人)
●北村 聡
佐々木 瑠衣池田 千晴/
田村 紀薫(コーチ兼務)小井戸 涼/
佐々木 芽衣/橋野 玲奈/花野 桃子
高橋 実里長峯 野々花/
石澤 ゆかり/
バイレ・シンシア・ジェリ/
鈴木 樺連(松山大)
室伏 香音(大阪学院大)
白川 恵理菜

6年間主将を務めた池田選手が挙式を機に(?)その座を佐々木瑠衣選手に譲り、ここのところの上昇傾向にさらに勢いをつけようという態勢です。小井戸選手にエースの自覚が芽生えれば、さらに上を目指せるはず。何と言っても私の地元チームですから、引き続き応援します。

豊田自動織機(11人)
●松田 三笠
藪下 明音/前田 梨乃/川口 桃佳/
ヘレン・エカラレ/小笠原 安香音/
城所 日和/原田 まりん/
田中 希実後藤 夢(以上豊田自動織機TC)
磯部 早良(安城学園高)
藤田 あい(小林高)
沼田 未知/山本 菜緒/萩原 歩美

今季実業団チームとしては最も注目が集まるのがここ。現日本陸上界最大のヒロインである田中希実選手が、満を持して社会人デビューを果たします。元の所属もこの企業のスポンサードを受けたプライベート・チームということでしたから違和感はありませんが、練習環境は変わるのか、あるいはTWOLAPS勢のように一線を画した独自路線を行くのか、そのあたりはどうなんでしょう?
※4/1現在、HPのメンバー・ページが工事中の状態です。
ここに記載以上の異動があるかもしれません。
※4/14 磯部・藤田両選手の加入を追記。


◆ルートインホテルズ(8人)
木村 泰人
 アドバイザー:千葉 真子
カムル・パウリン・カベケ/
藤田 正由加/坂本 ちほ/
神田 美沙/
西谷 沙綾萩野 真紀/日高 侑紀/
三原 環
加藤 海音金山 琳真部 亜樹
明石 伊央(十八親和銀行へ)

※4/14 千葉真子氏のアドバイザー就任(4/6発表)を追記

スターツ(7人)
●中村 悠希/
 アドバイザー:高橋 尚子

◎佐藤 奈々上杉 真穂
ローズメリー・ワンジル
西川 真由山本 千絵/北村 遥/
ワングイ.エスタ.ワンブイ(興譲館高)
西野 まほ小川 香澄/赤坂 よもぎ

※4/14追記 加入の情報があったワンブイ選手が未だHPに掲載されていません。

◆大塚製薬(9人)
●河野 匡(部長兼女子部監督)
◎川内 理江/伊藤 舞/岡田 唯/
棚池 穂乃香/福良 郁美/棟久 由貴
津熊 彩/塚本 衣音(須磨学園高)
真也加ジェルーシャ有里(TOTO)
横江 里沙/藪田 裕衣秋山 あみる

高校1年からずっと期待してきた横江里沙選手が、とうとう引退しました。慢性的な故障に苦しみながらも、時折見せてくれた超級の才能を感じさせる走りからは、最後まで目が離せませんでした。私的名選手として、記憶に留めたいと思います。

◆岩谷産業(13人)
廣瀬 永和
 アドバイザー:野口 みずき
安井 絵理奈中野 円花/
永岡 真衣(シスメックス)
青木 奈波/
大同 美空/藤原あかね/川村 楓/
西尾 咲良萩原 柚乃
塩見 綾乃(立命館大)
若井 莉央(京都産業大)

小山 愛結(安城学園高)

八木 美羽(西脇工高)

飯田 怜/鈴木 純菜/的塲 麻歩


ダイソー(15人)
●岩本 真弥

相原 美咲/磯部 涼美/
岡崎 莉子/
加藤 小雪/加藤 美咲/
テレシア・ムッソーニ
平村 古都/松本 のぞみ/山下 穂香
ムアンギ・レベッカ/
池崎 愛里(順天堂大)
一井 愛央(新居浜東高)
竹原 さくら(大分東名高)
町田 萌(西京高)
森 向陽(興譲館高)
落合 莉子

創部3年目にして、女子実業団随一の大所帯となりました。まだまだ発展途上の選手ばかりですが、数年後には大化けするのかもしれません。(竹原選手、そのポーズはやめなさい!笑)

京セラ(11人)
若松 誠
◎兼友 良夏/足立 由真中島 愛華
中原 海鈴/岡田 佳子白井 明衣
川上 望華アグネス・ムカリ/
池田 こまち(千原台高)

徳山 和(八幡浜高)

森山 七海(鹿児島女高)
  ※盛山 鈴奈山ノ内みなみ床呂 沙紀

シスメックス(10人)
●森川 賢一
堀江 美里/西原 加純瀬川 帆夏/
北脇 亮子/鳴瀧ほのか酒井 想
田﨑 優理大庭 結菜/
石井 寿美柴田 彩花(以上ヤマダHD)
今枝 紗弥/永岡 真衣(岩谷産業へ)

ニトリ(8人)
●倉林 俊彰
杉浦 穂乃加/鈴木 葵/工藤 日女花
古川 璃音/ツラカ・エスタ・ムソニ
菅野 杏華/長濱 夕海香/
小代﨑 陽向子
岡本 奈々依

パナソニック(9人)
●安養寺 俊隆
森田 詩織/内藤 早紀子/森田 香織
/堀 優花
渡邊 菜々美中村 優希
信櫻 空/伊藤 南美(川崎橘高)
川口 幸奈(諫早高)
清水 萌衣乃丸 清香森 麿晧

連覇当時は「小粒でもピリリと…」の雰囲気を持ったチームでしたが、その後故障者が続出、昨年の駅伝では最悪の結果を経験しました。森田姉妹に復調の兆しが伺えるのと、2年ぶりに新人が加入することで、巻き返しといきたいところでしょう。


 
しまむら(11人)
森 安彦
折笠 有彩(復帰)齋藤 暁
今村 咲織/志村 野々花/髙橋 優菜/
渡邉 唯/森林 未来(デンソー)/
座間 栞(順天堂大)

柴原 佑紀(東京農大)

井上 心(滋賀学園高)
細谷 美鈴(川崎橘高)
大島 里穂今井 優/菅野 未来/
水谷 怜愛/
高野 涼夏阿部 有香里
中根 瑞稀

4/1現在HP更新なし。例年、新人の情報が遅れて掲載されるようです。
かつて豊川高校を強豪チームに育て上げた森監督が就任しました。
(4/7追記)新入部員の情報を記載。先ごろ川崎市立橘高に密着したTV番組で、細谷選手の進路が実業団とあったので、どこかな?と思っていたのですが、こちらでした。実は橘高とはささやかなちょっとしたご縁があり、気になっていたところ
※4/14 HP更新に伴い、大幅な異動を確認しました。阿部選手の退部は寝耳に水でした


◆埼玉医科大学AC(7人)
輿水 勝美
室伏 杏花里/マーシャ・ヴェロニカ
髙野 美幸/今泉 野乃香/下門 美春
水沼 結衣/湯田 向日葵/
田中 優花(亜細亜大)

伊藤 明日香(東洋大)
飯野 摩耶(SNOWへ)/鈴木 菜々
臼田 彩花/髙橋 里奈土田 佳奈
 
(4/2追記)新人2選手および退部した飯野選手の新所属先を記載。

◆キヤノンアスリートクラブ九州(8人)
●川上 優子
大塚 英梨子モカヤ・マータ・モラー
藤川 遥/松浦 亜依/山下 真央/
今田 麻理絵/水谷 陽菜(諫早高)

石松 美咲(宮崎日大高)
中川 文華/古川 夏海/一 紋野女
徳田 優里海/今村 菜々子/
藤井 結愛/
藤原 花音

※4/12 新加入2選手を追記

◆コモディイイダ(13人)
●会沢 陽之介
児玉 友梨/久保田 かえで/
久保田 みずき/関野 茜/
松村 雪栄/渡邉 優佳/西澤 果穂
/マーガレット・アキドル/
川口 温架(和歌山北高)

伊藤 華(小島プレス)

林田 唯(小林高)

市村 珠季(昌平高)

鈴木 理子(第一生命G)

肥後銀行(8人)
渡辺 重治
西田 留衣菊地 梨紅/松下 茉由/
秋山 祐妃儀藤 優花/堤 好伽
御﨑 舞(立命館大)
高江 友姫(鹿児島高)
平井 見季(ユニクロへ)/
髙野 鈴菜/境田 真夕

◆宮崎銀行(9人)
佐伯 尚彦
陳内 桃果/市原 梨花/鬼塚 彩花
金丸 芽生/立山 莉緒/福川 侑花
板井 加奈/新垣 聖那/
川島 みち(宮崎日大高)
黒木 裕子

◆鹿児島銀行(8人)
●立迫 奈津子
池満 綾乃/
上原 美幸久保 亜美/
倉岡 奈々/福永 虹美(鹿児島女高)
野村 眞央(小林高)

野村 優花(国分中央高)

坂川 恋露(豊川高)
立迫 美紀小原 諒子/石井 里佳

※4/14 退部2選手・新加入4選手を追記

◆十八親和銀行(7人)
●吉井 賢
光恒 悠里/三宅 翔子/藤村 光紀
北原 芽依/古本 紗彩/
明石 伊央(ルートインホテルズ)
安部 実伽子
(日本体育大)
本田 純麗/植野 菜々美

※4/14 新加入2選手を追記

◆愛媛銀行(8人)
●小林 史和
沖村 美夏/豊田 由希山中 柚乃/
二羽 杏美/小枝 未森岡田 倫佳/
松井 晶(西脇工業高

福田 美空(聖カタリナ学園高)
竹内 麻里子菊地 香帆中塚 瑞樹

TOTO(9人)
●山本 光宏
◎前之原 瑠衣/峠 萌香
早川 可奈子/川下 玲奈/大坪 沙代
石尾 木乃美
ジャクリーンC・ロティッチ/
西永 菜津(筑波大)

近藤 萌江(中京学院大)
森 歩美真也加ジェルーシャ有里
黒田 純菜/室田 杏子

ホクレン(6人)
●長渡 憲司
清水 美穂/菊地 優子/
保坂 野恋花/寺島 優奈
岩川 侑樹/佐々木 萌那
河辺 友依/不破 亜莉珠(センコーへ)

北海道唯一の名門チームも、すでに来年度末での解散が公表されています。今年の指標や選手たちの今後については何も情報がありませんが、幸あれと祈るばかりです。

ノーリツ(8人)
(プレイング・ヘッドコーチ)﨑 まり
内田 妃平野 文珠藤村 晴菜
藤村 晶菜清水 里名
澤田 月乃(桂高)白木 万菜(興譲館高)
川上さくら津野 優/白木 万菜
澤田 月乃

いったんは名門チーム持ち直しかと見えたのも束の間、ここへ来てまた新人2人を含む大量離脱。46歳の小﨑兼任が必死に支える様子は、何とかしていただきたいところです。
※4/14 新加入2選手を追記。

愛知電機(7人)
●渡部 絵理
◎藤田 愛子/平山 璃奈/庄司 琴美
平山 未来/吉田 香澄/
渡辺 萌梨
鹿内 弥生(キヤノンAC)
※米谷 結希

東京メトロ(7人)
●志水 見千子
 アドバイザー:鈴木 博美
青山 由佳/雨宮 氷奈/高松 いずみ/
奥村 純夏
眞田 木葉/鈴木 真実/
村上 愛華

◆センコー(10人)
●林 清司
杉山 明沙/増田 優菜/森田 歩実/
不破 亜莉珠(ホクレン)

下田平 渚(ダイハツ)

朝比奈 亜妃乃(国士舘大)

堀尾 咲月(京都産業大)

沖田 美優(自由ヶ丘高)

鈴木 愛美(東大阪大敬愛高)

丹羽 琴音(中部大一高)


<再掲載>連載「懐かしVHS時代の陸上競技」#3 ~1987年/第22回福岡国際マラソン



今回発掘のVHS映像は、1988ソウル・オリンピック代表選考会となった、前年暮の『福岡国際マラソン選手権』です。
前回ご紹介した97年の世界選手権から遡ること10年…ということはですね、テープの状態がかなりよろしくないです。しばしば片伸びや皺による画面の乱れが目立ちますが、まあ何とか鑑賞には耐えました。そもそもこのくらいの時代のマラソン中継ってそれ自体、中継車が揺れるたんびに画面よく乱れましたからね。

1987FUKUOKA01
スタート直前、児玉泰介らと談笑する中山竹通。第一声は
「寒いねぇ~!」だったようです。(口の動きから推察)


1988ソウル五輪の代表選考レースです。この後に行われた、『第9回東京国際マラソン』『第43回びわ湖毎日マラソン』とセットで語る必要がありますので、そちらの方にも若干触れていきます。
なお、福岡国際マラソンは2019年大会が「第73回」と謳われており、その32年前の大会が「第22回」というのは整合しませんが、当時は『国際マラソン』としてリニューアルされた1966年大会を「第1回」とカウントしていたためです。現在では『金栗賞朝日マラソン』として熊本で開催された1947年大会を「第1回」としていますので、その数え方でいうと1987年大会は「第41回」ということになります。
現在同大会の中継放送はテレビ朝日系列が行っていますが、当時(1991年まで)はNHKが中継していました。メイン実況は競泳の名実況者として鈴木大地や岩崎恭子の金メダルを伝えた島村俊治アナ。解説はかつての日本の大エース宇佐美彰朗さん、中継車解説は現役ランナーで福岡出場経験10回を誇る喜多秀喜(神戸製鋼)です。

◇世紀の選考レース、その背景
この頃、日本の男子マラソン界は絶頂期を迎えていました。
陸連が指定する強化選手の最上位に名を連ねた選手たちは「8人のサムライ」などと称され、誰を出しても世界大会の表彰台を狙える実力があったと言われています。
 瀬古 利彦(エスビー食品) 2:08’ 27"
 新宅 雅也(   〃   ) 2:09’ 51"
 宗   茂(旭化成) 2:09’ 05" 6
 宗   猛( 〃  ) 2:08' 55"
 児玉 泰介( 〃  ) 2:07' 35" (NR)
 谷口 浩美( 〃  ) 2:09” 50"
 伊藤 国光(カネボウ) 2:07’ 57"
 中山 竹通(ダイエー) 2:08' 15"

「サブテン」が一つの世界基準と言われた時代ですが、8人の他にも、喜多、仙内勇(ダイエー)、西政幸(旭化成)、阿部文明(NEC)、工藤一良(日産自動車)等々、2時間10~11分台で走る選手はゴロゴロいて、まさに黄金時代でした。
オリンピック前年の暮が近付き、日本陸連は『福岡』『東京』『びわ湖』の3大会を代表選考会としながらも、「有力選手は12月の福岡国際に出場することが望ましい」という指針を表明しました。80年のモスクワ、84年のロスがそうであったように、結果によっては福岡国際一発で3人の代表を決めてしまいたい、という目論見です。大資本や広告代理店の思惑が重要視されていなかった時代のことですから、そうした方針は陸連の意のままだった、と言えます。
ちなみに、この年はローマで第2回世界選手権が開催されていますが、当時は世界選手権の成績を代表選考に反映させるという発想がなく、冬場の選考会シリーズを最大目標とするマラソンの一線級は、すべて敬遠するという傾向がありました。ローマの男子には西、阿部、大須田祐一郎という“Bチーム選抜”3人が代表として参加しますがいいところなく、ヱスビー食品に所属するダグラス・ワキウリ(KEN)が優勝しています。

「事件」は11月に起こりました。
代表最有力候補の一人と見られていた瀬古が、『東日本実業団駅伝』に出場した際、タスキリレーの直後に足首を捻挫、福岡への出場が不可能となってしまったのです。
これを受けて陸連は前言を撤回し、「東京・びわ湖の結果をも選考材料に加える」と大慌ての声明を出しました。つまり、どちらかのレースで一定以上の結果を出せば、代表候補として選考の俎上に載せる、という瀬古のための救済措置です。

幻となったモスクワ五輪の頃から「世界最強」と言われ続けてきた瀬古は、84年ロス五輪で一敗地に塗れた後、結婚や恩師・中村監督の急死といった紆余曲折を経ながらも、ロンドン、シカゴ、ボストンと海外のメジャー大会でことごとく圧勝し、いよいよ日本の大黒柱としての評価を高めていました。加えて代表選考の場となる福岡は、前2回の選考レースを含めて4度優勝している勝手知ったるレース。(多少コースが変わっていますが)当然、本命中の本命と目されていました。

「8人のサムライ」のうち、瀬古、宗兄弟、伊藤の4人はモスクワ以来のライヴァルです。一方あとの4人は、ロス五輪以降に台頭してきたいわば新勢力。特にロス五輪直後の福岡で優勝してトップ戦線に躍り出た中山は、外見も経歴も、またそれ以降のレースぶりも、そして言動も、従来のマラソン界の常識を覆す特異な存在として輝いていました。
世界的にも長身ランナーで知られた宗兄弟を上回る180㎝の長身。骨太の体格に、いかつい異相。
高校卒業後に安定した就職先に恵まれず、転々とした末に新設のダイエー陸上部に加入。
そのレースプランは自由奔放で、時に突然集団を置き去りに独り先頭をひた走り、時に集団の中で前後左右に位置を変えながら様子を伺うという破天荒さ。
遠慮のない物言いには不器用さを感じさせる一方で、聴く人によってはその外見と相俟って、「不遜」と捉えられることがしばしばでした。86年には、瀬古が賞金レースであるシカゴマラソンに派遣された一方で自分がソウル・アジア大会代表に指名されたことについて、「不公平感」を匂わせる発言をしたとも言われています。
王者・瀬古の現役時代が「寡黙な修行僧」「謹厳実直な好青年」というイメージに塗り籠められていた(実態は、今と同じく饒舌で駄洒落好きの、明るい若者だったようです)のに対して、アンチテーゼとしての中山には「ヒール」もしくは「ダーティーヒーロー」のレッテルが貼られました。


◇這ってでも出てこい!

その中山こそが、本命の瀬古を脅かす最右翼。すでにマラソンでは1985年のワールドカップで2時間8分15秒のベスト(当時の日本記録)を出して瀬古を上回り、スピードスター瀬古の“勲章”であった10000mの日本記録までも、この年の7月には更新しています。
世間の注目は、「勝つのは瀬古か中山か。3番手は残る4強の中の誰か?」(この時点で宗兄弟は力の衰えが明らかで、自身もセミリタイアのような心境だった模様。宗茂は福岡に出場すらせず引退を表明し、宗猛は招待選手の待遇を辞退しました)という下馬評に沿って集中し、異様なまでの熱気が渦巻き出していました。
その矢先での、瀬古のリタイアでした。

「瀬古よ、這ってでも出てこい!」
瀬古のレース回避とそれに対する陸連の対応について感想を求められた中山がこんなコメントを返したとして、翌日のスポーツ紙の一面には特大の見出しが躍りました。
これについて後年尋ねられるたびに、中山は
「いやあ、僕はそんなこと言ったつもりはないんですが…」
と苦笑を浮かべたそうです。
実際には、中山が発したコメントは
「まあ僕だったら、這ってでも出ますけどね」
というものだったようです。
つまり、陸連の瀬古に対する絶大な信頼と優遇を半ばやっかみつつも、もし悪役イメージの自分が同じ境遇になれば決して救済はされないだろう、だから這ってでも福岡に出る以外に選択肢はない、という感想だったのです。中山にとっての瀬古は常に「雲の上の存在」であり、その背中を目標とするところに己の競技人生がありました。同じ土俵に立つ者として当然の敵愾心はあっても、畏敬の念に変わりはなく、そんな自分がそういう物言いをするわけがない、というのが後年の中山が言いたかったことのようです。
込められた真意はどうあれ、そのコメントは中山のキャラクターに似つかわしく、「這ってでも出ろ!」と過激にアレンジされて公のものとなりました。
マラソンのオリンピック代表選考が紛糾し、その紛糾がマスコミを媒介として形を変え増幅していくという悪しき風潮が、ここに生まれました。(それ以前にも紛糾事例はありましたが、マスコミがここまで介入するようになったのは初めてでしょう)
この現象はその後、4年後のバルセロナ大会(松野明美騒動)に引き継がれ、MGCが考案されるまでのオリンピアード行事となっていくのです。


◇もう一つの伝説「雨中の大激走」

中山が発したとされるコメントが長く陸上界に「伝説」となったのとともに、レースそのものも日本マラソン史上に語り継がれるものとなりました。
こうした勝負が重要視されるレースでは、ペースメーカーがいない限りは互いにフロントランナーとなることを避け合い、スローペースで推移するのが通例です。ましてや、当日は冷たい雨が降りしきり、気温7度前後、風速4~5m/sという辛いコンディションでした。
ところがこのレースでは、タンザニアの伏兵ロバート・サイモンがとんでもないペースで飛び出したことと、本命の中山が何食わぬ顔で序盤からそれを掴まえに行ったことが、中盤まで大集団で進むだろうと思われた展開を一変させました。

5㎞を14分30秒で通過したサイモンを中山が5秒差で追い、これに釣られるようにしてベライン・デンシモ(ETH)、谷口、西、仙内、新宅、そして宗猛といったあたりが棒状の隊形で追走します。
一旦中山らの集団に吸収されたサイモンは、その後もしばしば思い出したようにスピードアップしては独り抜け出し、また吸収されることを繰り返したためペースは落ち付く暇もなく、10㎞を過ぎると谷口以下の追走集団は遅れ始めて3位グループを形成することになります。そこからさらに遅れて、児玉と伊藤を核とする第3グループ。前からこぼれてきた西が吸収され、東ドイツ勢なども含まれ、人数は12、3人というところ。
15㎞あたりで中山は完全にサイモンを振り切り、独走状態になります。途中計時は世界最高、日本最高のそれを大きく上回り、気象条件を考えれば無謀なオーバーペースにも思えます。
やがてサイモンが失速して、2位集団は新宅、谷口、仙内、デンシモの4人。新宅が前を引く時間が多く、この中では最も調子が良さそうな気配。
7位グループは児玉が牽引していましたが次第に切れ味が悪くなり、元気なのが坂口泰、谷口伴之のエスビー勢。これに前年4位と健闘した工藤、
翌年の大会を制することになる渋谷俊浩(雪印)、韓国代表入りを目指している金哲彦(リクルート)などが食い下がって、高速レースならではのハイエナ戦法に望みを賭けます。すでに伊藤は脱落気味、宗猛は圏外に去ってしまいました。
1987FUKUOKA02
サイモン(TAN)を置き去りに独走態勢に入ろうとする中山。

1987FUKUOKA03
追走集団の右から新宅、谷口、デンシモ、仙内

1987FUKUOKA04
さらに後方の追走集団。右から坂口、西、トルスチコフ(URS)、児玉、渋谷、
ハイルマン(GDR)、金。坂口のさらに右には工藤がいます。


中山のハーフの通過は1時間01分55秒。単純計算ならば実に2時間03分台の猛ペースになります。
この時点での世界最高記録はカルロス・ロペス(POR)の2時間07分12秒。これはロス五輪金メダルの8か月後にロッテルダムマラソンで叩き出したもので、序盤は比較的ゆったりとしたイーヴンペースだったため、35㎞までは日本最高記録(児玉の2時間07分35秒)のスプリットタイムの方が速くなっています。ハーフで中山はこのロペスのペースを1分29秒上回っています。
耽々と我が道を行く中山は、そのイメージとは少し異なり、非常に端正でバランスのいい、美しいフォアフット走法で突っ走ります。それは、地道で豊富なトレーニングを雄弁に物語るフォームでした。瀬古が宗兄弟の練習量を聞いて恐れ戦き、その宗兄弟が中山の練習ぶりを見て「俺たちの時代は終わった」と肩を落とした、と言われたのも頷けます。

かつては「海の中道」という博多湾に突き出した砂州の中央を進んでいき「雁ノ巣」という場所で折り返すのが特徴的なコースだったのが、85年大会から手前の「和白丘」折り返しへと変更になり、その分序盤に周回コースで距離を調整しているため、折り返し点は26㎞過ぎの地点。
お互いの差が実感できるここで、中山と2位グループからやや抜け出した新宅、デンシモとの差は1分32秒。以下仙内、谷口、サイモンと続いた後、工藤が引っ張り始めた7位グループは3分04秒差。
もはや、この時点で中山の優勝、2番手の椅子が新宅、谷口、仙内のいずれかというのは確定的な形勢となって、あとは中山の世界最高記録なるかが焦点ということになりました。
1987FUKUOKA05
1987FUKUOKA06
35㎞までは、「世界最高大いに有望」との観測が出ていました。

その中山のペースは25㎞で初めてラップが15分台に落ち、なおも快走を続けて35㎞まで日本最高、世界最高のスプリットを大きく上回りますが、その辺りから目に見えてスピードダウン。35㎞からの5㎞ではとうとう16分22秒にまでラップが落ち込んで、最後の切り替えもできずに記録更新はおろか自己ベストにも及ばず、大会記録タイ(R.ドキャステラ。コースは異なる)の2時間08分18秒でのフィニッシュとなりました。
このレースで中山は、1回もドリンクを摂っていません。気候・気温を鑑みれば、水分補給という意味ではそれでもよかったかもしれませんが、糖分補給を怠ったことが、最後の最後にエネルギー切れを招いたのではないかという憶測もあります。
とはいえ、そのパフォーマンスはあまりにも衝撃的でした。このコンディションでこの記録は、当時の状況からは破格にして世界トップの実力があることを十分に証明してみせるもので、おそらく瀬古が出ていたとしても敵わなかっただろうと思わされます。

さて注目の「2番目の椅子」は、こちらも折り返しを過ぎて新宅の独走状態となり、「中山とそれ以外のレース」の中では一枚上手の実力を示しました。
ソウル代表が決定的となった新宅は、モスクワ(不参加)での3000mSC、ロスでの10000mに続いて3大会連続の、それも全て異種目でのオリンピック出場という空前絶後の業績を上げました。ちなみに新宅は、アジア大会でも3大会連続、3000mSC、5000m、10000mでの異種目金メダルという快挙を達成しています。
谷口は新宅らとの2位争いの中で、脚に痙攣を発するなどして終盤得意の粘りを発揮できず6位に沈み、第3グループから追い上げた工藤が日本人3位になって、「残り1枠」の候補者として東京・びわ湖の結果を待つこととなりました。
伊藤は17位。序盤で先頭に食らいつく動きを見せた宗猛は折り返し点でストップ。放送車の解説席で戦況を見守った喜多秀喜とともに、一つの時代の終焉を物語る結果となりました。
1987FUKUOKA07


◇そして、瀬古は…

2月の『東京国際マラソン』には、福岡の結果に悔いを残した谷口浩美など何名かの選手が「追試」に応募したものの、谷口は後半の日比谷付近で早くも失速。結果8位となって、ソウル代表の望みは完全に断たれました。
3月を迎えて、ようやく負傷癒えた瀬古が『びわ湖』に登場。
外国人招待選手の参加はなく、他に有力選手と言えばこれも再挑戦となる西政幸くらい。快晴となったレース当日は早春の日差しがもろに照り付け、気温17度、体感温度は20度を超える、福岡とは真逆の厳しいコンディションとなりました。
おおよそ15分/5㎞の快調なペースを刻んだ瀬古に誰一人ついていくことができず、レースは瀬古自身初めての経験となる序盤からの一人旅になりました。
いつも他人の背中を借りて好結果を出すと言われた瀬古とすれば、真の実力を示す絶好のチャンスとも言えたのですが、高い気温のためか故障明けの調整不足なのか、或いは三十路を過ぎての体力の衰えなのか、後半は著しいペースダウン。福岡で3番手の工藤か記録した2時間11分36秒が一つの目安と言われていながら、独走優勝とはいえゴールタイムは2時間12分41秒に留まりました。
ゴール間近で、汗びっしょりの顔を苦痛に歪める瀬古の姿が大きくテレビに映し出され、この時点で「王者の落日」を感じ取ったファンは少なくありませんでした。直接対決こそ叶わなかったものの、時代は確実に、瀬古から中山へ、禅譲が行われたのです。
瀬古にとっては福岡、ボストン、東京、ロンドン、シカゴに次ぐ6つ目、通算10回目のメジャー・タイトル。しかしこれが、最後の優勝レースとなりました。東京国際マラソン誕生以降、日本国内3大メジャーを全て制したランナーは、後にも先にも誰もいません。

結局、中山・新宅・瀬古と、3人の代表は意外にすんなりと決定されました。
もしも福岡での日本人3番手が工藤ではなく瀬古と同じ候補指定選手の谷口で、そのまま東京に出ることなく静観していたならば、論理的に言って3つ目の切符の行方はもっと紛糾していたことでしょう。瀬古のタイムが悪かったことは気温が高かったこと、2着になった実力者の西に3分近い大差をつけたことが、酌量さるべき情状となり、瀬古の実力は証明された、と陸連は判断したのです。
本番のオリンピック。エースとして臨んだ中山は、前年の世界選手権メダリストの3人(ワキウリ、サラ、ボルディン)とともにメダル争いを繰り広げながら独り取り残されて4位。瀬古はロスに続いて入賞にすら及ばず9位。
己の限界を確かに感じ取った瀬古は、ガッツポーズでのゴールで、12年間のマラソン人生を締めくくりました。

ギャラリー
  • 『第42回全日本実業団対抗女子駅伝』大胆展望
  • <再掲載>連載「懐かしVHS時代の陸上競技」#3 ~1987年/第22回福岡国際マラソン
  • <再掲載>連載「懐かしVHS時代の陸上競技」#3 ~1987年/第22回福岡国際マラソン
  • <再掲載>連載「懐かしVHS時代の陸上競技」#3 ~1987年/第22回福岡国際マラソン
  • <再掲載>連載「懐かしVHS時代の陸上競技」#3 ~1987年/第22回福岡国際マラソン
  • <再掲載>連載「懐かしVHS時代の陸上競技」#3 ~1987年/第22回福岡国際マラソン
  • <再掲載>連載「懐かしVHS時代の陸上競技」#3 ~1987年/第22回福岡国際マラソン
  • <再掲載>連載「懐かしVHS時代の陸上競技」#3 ~1987年/第22回福岡国際マラソン
  • 『第105回日本陸上競技選手権』観戦記+α その⑤⑥
楽天市場
タグ絞り込み検索
  • ライブドアブログ